
Author:ki4_zou
アタラシもの&車好きのテクニカル・ライター。「伝える」と「伝わる」、「わかった喜び」を考えながら、日々テクニカル・コミュニケーション&タイムドメインスピーカーを手にしたチューニング・製品開発に精進しています。

「良感」って聞いた事がない言葉ですよね。
それもそのはず、何しろ勝手に作らせていただいた言葉ですから。
きっかけは、イタリア語の"simpatico"(aは`付)という言葉。
伊日辞書では「いいかんじ」になるのですが、巷で使われている「イー・カ・ン・ジ」とは、ちょっとニュアンスが違います。イタリア人は、見た目の善し悪しだけでなく、内面的な好感や親しみをこめて使っています。そんな言葉と「イー・カ・ン・ジ」を区別して使いたいと思い、「良感」と表現した次第です。
このブログでは、そんな好感や親しみの持てる言葉/話/物/人を取り上げて、人々に本当に役立つ話題や、世の中が朗らかになる話題を書き留めています。昨今殺伐とした社会生活が、少しでも明るくなり、人々が仲良く共生できるようになればと願っています。
※ブログページ内および記事中の商品名・写真には、広告バナーおよびアフィリエイトリンクを含んでいます。
それもそのはず、何しろ勝手に作らせていただいた言葉ですから。
きっかけは、イタリア語の"simpatico"(aは`付)という言葉。
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このブログでは、そんな好感や親しみの持てる言葉/話/物/人を取り上げて、人々に本当に役立つ話題や、世の中が朗らかになる話題を書き留めています。昨今殺伐とした社会生活が、少しでも明るくなり、人々が仲良く共生できるようになればと願っています。
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先日、幼児教育に関する記事「AERA 2010年4月26日号 早期教育効果は小学生で消える」を見つけました。
3才未満から英才教育をしても、その効果は小学校1年生までに消えてしまうというもの。
実際、未就学の時期に海外駐在していた家族の話で、英語でけんかしていた子供が、小学生になってほとんど英語を覚えていないという話を別々に何度か聞いたことがあります。
未就学の時期の子供は、何でも覚えて驚かされるものです。
一度見ただけのことを覚えていたり、大人の言い回しを使ったり。
でも、忘れるのも早く、いわゆる学問的な知識は定着しないのは、実感として感じます。
しかし、何でも忘れてしまうのかというと、そうでもなくて、
「これはおばあちゃんに買ってもらった靴下」とか「外から帰って来たら手を洗う」、「おはようございます」など、見たことや身体で覚えたことは、着実に積み重なっていきます。
まだしゃべれない満1才の頃にだけよくやった手遊びを、2~3才になって口ずさんでいて、驚いたこともあります。
親や回りの人がやっていたことは、どんどん吸収しているわけですね。
江戸しぐさでは、「三つ心、六つ躾、九つ言葉」というそうです。
江戸の養育(一方的に教えるような教育は明治になってから出来た言葉)では、3才までは心を育む時期。
日常のあいさつやマナー、していいこと、悪いこと、子供を面倒見たり、心配したりする親心。
親や回りの大人の行いが、そのままその子の資質に影響することを江戸の頃には熟知していたわけです。
例えば、いくら良い幼児教育教室に通わせていたところで、親が普段それと矛盾していることをしていては、子供が混乱するだけということになります。しまいには、子供に「何でもいいんだ」という記憶だけが残るかもしれません。
小学校の学級崩壊がニュースになって久しいですが、この記事を読むと、幼児期にすべきことを習い事のために、やらずに過ごしている例が多いことが、わかると思います。
幼児期に必要なのは、
親が手をかけて面倒を見る(心をつなげる)こと。
たくさん遊んで、その中で自然の法則や他人との関係を体験する(生きるためのルールを覚える)こと。
と思います。
だから、「子育て支援=保育園の収容人数を増やす」というのは、問題解決にはなっていないように思います。
3才(もしくは6才)くらいまで、親や回りの大人が子供に関われるような社会環境(共働きをしなくても生活していける社会や、子育て休暇が取りやすい環境)を作る。
それ以降は、学童の充実や女性の職歴スキルを活かせる再就職支援などで社会全体の生産性向上を考える。
東京の江戸川区では0歳児の保育に消極的で、預けられなくて大変という話を聞いたことがあります。
それは、0歳児保育が非常に高コストだからやらないということではなく、子供にとって親と過ごす時間を確保することが大切という、良感な政策を実行しているのだと思いました。
(そこまで考えている自治体はまだ少数派でしょうけど)
子供と学校教育、日本の将来を考える上で参考になる話と思いますので、興味がある方は、「AERA 2010年4月26日号」の記事を是非とも読んでみてはいかがでしょうか。

3才未満から英才教育をしても、その効果は小学校1年生までに消えてしまうというもの。
実際、未就学の時期に海外駐在していた家族の話で、英語でけんかしていた子供が、小学生になってほとんど英語を覚えていないという話を別々に何度か聞いたことがあります。
未就学の時期の子供は、何でも覚えて驚かされるものです。
一度見ただけのことを覚えていたり、大人の言い回しを使ったり。
でも、忘れるのも早く、いわゆる学問的な知識は定着しないのは、実感として感じます。
しかし、何でも忘れてしまうのかというと、そうでもなくて、
「これはおばあちゃんに買ってもらった靴下」とか「外から帰って来たら手を洗う」、「おはようございます」など、見たことや身体で覚えたことは、着実に積み重なっていきます。
まだしゃべれない満1才の頃にだけよくやった手遊びを、2~3才になって口ずさんでいて、驚いたこともあります。
親や回りの人がやっていたことは、どんどん吸収しているわけですね。
江戸しぐさでは、「三つ心、六つ躾、九つ言葉」というそうです。
江戸の養育(一方的に教えるような教育は明治になってから出来た言葉)では、3才までは心を育む時期。
日常のあいさつやマナー、していいこと、悪いこと、子供を面倒見たり、心配したりする親心。
親や回りの大人の行いが、そのままその子の資質に影響することを江戸の頃には熟知していたわけです。
例えば、いくら良い幼児教育教室に通わせていたところで、親が普段それと矛盾していることをしていては、子供が混乱するだけということになります。しまいには、子供に「何でもいいんだ」という記憶だけが残るかもしれません。
小学校の学級崩壊がニュースになって久しいですが、この記事を読むと、幼児期にすべきことを習い事のために、やらずに過ごしている例が多いことが、わかると思います。
幼児期に必要なのは、
親が手をかけて面倒を見る(心をつなげる)こと。
たくさん遊んで、その中で自然の法則や他人との関係を体験する(生きるためのルールを覚える)こと。
と思います。
だから、「子育て支援=保育園の収容人数を増やす」というのは、問題解決にはなっていないように思います。
3才(もしくは6才)くらいまで、親や回りの大人が子供に関われるような社会環境(共働きをしなくても生活していける社会や、子育て休暇が取りやすい環境)を作る。
それ以降は、学童の充実や女性の職歴スキルを活かせる再就職支援などで社会全体の生産性向上を考える。
東京の江戸川区では0歳児の保育に消極的で、預けられなくて大変という話を聞いたことがあります。
それは、0歳児保育が非常に高コストだからやらないということではなく、子供にとって親と過ごす時間を確保することが大切という、良感な政策を実行しているのだと思いました。
(そこまで考えている自治体はまだ少数派でしょうけど)
子供と学校教育、日本の将来を考える上で参考になる話と思いますので、興味がある方は、「AERA 2010年4月26日号」の記事を是非とも読んでみてはいかがでしょうか。


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