
Author:ki4_zou
アタラシもの&車好きのテクニカル・ライター。「伝える」と「伝わる」、「わかった喜び」を考えながら、日々テクニカル・コミュニケーション&タイムドメインスピーカーを手にしたチューニング・製品開発に精進しています。

「良感」って聞いた事がない言葉ですよね。
それもそのはず、何しろ勝手に作らせていただいた言葉ですから。
きっかけは、イタリア語の"simpatico"(aは`付)という言葉。
伊日辞書では「いいかんじ」になるのですが、巷で使われている「イー・カ・ン・ジ」とは、ちょっとニュアンスが違います。イタリア人は、見た目の善し悪しだけでなく、内面的な好感や親しみをこめて使っています。そんな言葉と「イー・カ・ン・ジ」を区別して使いたいと思い、「良感」と表現した次第です。
このブログでは、そんな好感や親しみの持てる言葉/話/物/人を取り上げて、人々に本当に役立つ話題や、世の中が朗らかになる話題を書き留めています。昨今殺伐とした社会生活が、少しでも明るくなり、人々が仲良く共生できるようになればと願っています。
※ブログページ内および記事中の商品名・写真には、広告バナーおよびアフィリエイトリンクを含んでいます。
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日本の自動車販売におけるAT車が99%と言われて久しいですが、最近MT車が注目されているという記事を目にします。
電気自動車や自動運転車の未来が見えてきた今、最後のMT車に乗っておこうというのは、自分にも当てはまるところです。
しかしながら、MT車に関する記事は、MT車なんて無用なもので、“MT車=趣味”と決めつける記事ばかり。
MT車好きとしては、表面的に捉えた何か腑に落ちない記事ばかりです。
そこで、MT車とAT車の違いを再考してみたいと思います。
MT車は自分でギヤを選び、アクセルを踏んで、クラッチをつないでという操作が入ります。
この操作の有無というのが違いというのは、ちょっと表面的に感じます。
例えば、MT車で静止状態から発進するとき。
普通1速に入れるわけですが、間違えて3速に入れてしまうことがあります。
3速発進はかなり無理があるのですが、エンストするかというとそうではない。
クラッチを繋ぎかけたところで、エンジンが苦しそうな声を出す。
その苦しさを感じてクラッチを踏み、1速に入れ直して発進するわけです。
坂を登っている時も、途中で坂がきつくなると、エンジンが辛そうな声を出します。
それを聞いて、エンジンが機嫌良く回るギヤにシフトダウンするわけです。
「常にエンジンと対話し、車とつながりながら運転する」
これが、MT車の本質じゃないでしょうか?
一方AT車は、ギヤ選択を自動で行ってくれます。
運転手は「アクセルをどのくらい踏み込むか?」という意思表示をして、それ相応の速度や加速度を車というシステムが返すだけ。
車にとって「運転手=お客さん」であって、オーダーに答えるのが当たり前!
こういう思考で現代の車は開発されているのではないでしょうか?
数年前の池袋暴走事故老人は、「車が自分の思う通りに動かなかったのだから、車の故障だ!」と無罪を主張しました。
自分の運転の結果が、人を殺め、多くの怪我人を出したことを他人事のように言う被告人に、多くの人が憤りを覚えたのではないでしょうか?
でも、これから自動運転車が増えてくると、何か事故が起きても、同じような主張をする人が増えてくるような気がします。
ギヤシフトチェンジの自動化から始まり、技術が進んで色々なサービスが増えるにつれ、運転に対する「お客さんスタンス」の人が増えていくだろうと予想しています。
危険な物を動かしているという運転手の意識が希薄になり、他人事と考えている人は、より傍若無人な振る舞いをするでしょう。
この「お客さんスタンス」が、昨今のアクセル踏み間違え事故だけでなく、煽り運転などのマナー低下が増えてきている事と関連があるのではないでしょうか?
それに対してMT車の運転は、常に車とつながり、 車のボティ全体が自分の事です。
自ずと、どちらに進むとか、壁とどのくらいの距離があるとか、曲がりきれるかとか、常にいろいろと感じながら運転することになります。
言葉にすると「人車一体」なんて、またペラい言葉になってしましますが、この繋がっている感じがMT車乗りの喜びの本質ではないかと思うわけです。
MT車に乗っている時は、「今何速に入っていて、次は何速に落として」 なんて考えていません。
シフトチェンジもクラッチワークもアクセルペダルもブレーキペダルも、エンジンやタイヤ、ボディから感じるままに無意識に操作しています。
それが楽しいし、快感なのでMT車が好きなのです!
いちいち言語・思考に変換していては、車とのつながりに隙間ができてしまうわけです。
それは、例えば馬術が上達してきて、馬と意思疎通ができたな!感じるのと似ているかもしれません。
(馬には馬の意思もあるので、一緒にはできませんけど)
もし、このような快感を知りたければ、今からMT車に乗るのも良いかもしれませんね。
逆に、これから電動車の時代になっても、モーターの負荷やブレーキ、電池の苦しさなどが運転手に伝わるようなシステムができれば、MT車の代わりとして受け入れられるかもしれません。
トヨタがモーター車向けのマニュアルシフトプログラムを開発しているニュースがありました。表面的なシフト操作だけじゃなく、どれほど本質を捉えているものができるのか、社長が車好きと言うなら、その結果を期待するところです。
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