良 感 探 訪!
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プロフィール

ki4_zou

Author:ki4_zou
アタラシもの&車好きのテクニカル・ライター。「伝える」と「伝わる」、「わかった喜び」を考えながら、日々テクニカル・コミュニケーション&タイムドメインスピーカーを手にしたチューニング・製品開発に精進しています。

良感ってなに?
「良感」って聞いた事がない言葉ですよね。
それもそのはず、何しろ勝手に作らせていただいた言葉ですから。

きっかけは、イタリア語の"simpatico"(aは`付)という言葉。
伊日辞書では「いいかんじ」になるのですが、巷で使われている「イー・カ・ン・ジ」とは、ちょっとニュアンスが違います。イタリア人は、見た目の善し悪しだけでなく、内面的な好感や親しみをこめて使っています。そんな言葉と「イー・カ・ン・ジ」を区別して使いたいと思い、「良感」と表現した次第です。

このブログでは、そんな好感や親しみの持てる言葉/話/物/人を取り上げて、人々に本当に役立つ話題や、世の中が朗らかになる話題を書き留めています。昨今殺伐とした社会生活が、少しでも明るくなり、人々が仲良く共生できるようになればと願っています。


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アナログオーディオフェア2018に行ってきました
2018年6月9日~10日に東京・秋葉原の損保会館で開催された「アナログオーディオフェア 2018」に行ってきました。

20180603_AAF_01.jpg

アナログ・オーディオ・フェアは、レコード再生関連の業者が一同に会する展示会です。レコードプレーヤや真空管アンプ、アクセサリー、中古レコード屋さん並び、ヘッドフォン祭りよりだいぶ年齢層の高い方々で大盛況でした。




今回の目的は、TIENから発表される新製品TT5と、生島氏&石黒氏の試聴&トーク「JazzとEQカーブの危険な関係」。
濃い内容が休憩なしで続きます。
というか、今回のトップウィング・サイバーサウンド・グループブースは、イベントが目白押しで、他のブースに一歩も出れずに終わりそうな山盛り状態。

今回は時間の都合上、2つに絞っての参加です。

まずは、トップウィング・サイバーサウンド・グループを率いる佐々木原氏の挨拶。

でもこの目白押しイベントのせいか、これまで最短の時間でした。

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さて早速本題のTien Audio TT5発表会が始まりました。

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Tien Audio社代表ジェフ・ティエン氏が来日され、直接説明してくれました。

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TT5は、昨年発売のTT3に台座兼トルクコントローラーを加えた、TT3発展バージョンとのこと。

その特徴は、ターンテーブルの回転トルクに着目し、ベストな状態で再生できるシステムにステップアップしています。

そもそもの話から説明を要約すると、

(1)アクティブ駆動のカッティングマシンと、パッシブ駆動のプレーヤーでは、回転の意味が全然違う。
 ※言われてみれば、素材を掘り進む刃と、溝をなぞるカートリッジの針では応力のかかる方向が違いますね。

(2)カッティングマシンの方式でも、溝の形状が異なり、最適値が違う。

(3)過剰なトルクで再生すると、針が暴れて本来の情報量が引き出せない。
 ※凸凹道をスピードを上げて走る車とゆっくり走る車ではトレース性が変わるのと同じ、との例え。


(4)駆動トルクは小さい程針先の情報を拾える。
通常のダイレクトドライブプレーヤーが1.5~2.5kgf/cm、ベルトドライブプレーヤーが0.55kgf/cmに対して、TT3は0.06kgf/cm×3と、かなり小さいくなっていますが、TT5では、それをさらに標準、弱、最弱の3段階に切り替えられるようにして、カッティングマシンの特性に合ったトルクを選べるようにしたものです。


(5)台座としては、米国スティール・ポイント社の点接点足を採用し、台からの影響を極力回避した。

うんちくも熱が入っていましたが、やはり聴いてなんぼ!

トルクを弱くしていくごとに、聴こえていなかった細かい音やニュアンスが聴き取りやすくなりました。

これは効果絶大ですね。

そこまで考え抜いたジェフ・ティエンさんに敬服する次第です。

ただし、トルクを最弱にすると、回転の上下に多少時間がかかるようで、とくかく回しっぱなしにしていました。

このTT5も、トップウィング・サイバーサウンド・グループからの発売となります。

価格・発売時期ともに未定とのことでしたが、楽しみな製品です。


続いて、生島氏&石黒氏の試聴&トーク「JazzとEQカーブの危険な関係」

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生島氏は、ディスクユニオンJazzTOKYOの店長をされていると共に、レコードのコレクターとしても様々な知識を持っている方です。

その生島氏が、昨年フォノイコライザー&ADコンバーターの「M2TECH Joplin MKII」を導入されて以来、これまで所有していたアナログレコードのイメージが大きく変わっていったとのことでした。

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石黒氏は、アコースティックリバーブブランドで有名な関口機械販売(株)の代表であり、独自のアイディアの製品を世に送り出されています。

主な話は、1954年に制定されたアナログレコードEQカーブの統一規格「RIAA」が、本当に採用されていたのか?

という話。

特に古いJazzレコードを愛聴している方には、必須の話になります。

そこで、定番や秘蔵のアナログレコードを、RIAAと最適と思われるEQカーブで聴き比べてみようという企画です。

実際に何枚も聴かせていただきましたが、これが意外に差がよくわかるもので。。。

最適なEQカーブの方が、その楽器らしさがすぐわかったり、気づかない音が気づくようになったりと、会場の観客の反応も自分の聴感もほぼ同じでした。

石黒氏は、奥行きも違うとのことでしたが、タイムドメインスピーカーではなかったので、奥行きはつかみづらく、よくわかりませんでした。

ただ、楽器の種類は一聴瞭然!!

レトロの音でなんとなくモヤっとしていたものが、すっきり晴れて生々しく聴こえました。

この標準カーブに従わなかったレーベルはかなり多いようで、例えばコロンビアは、1981年に設備を一新するまでは、どうやらコロンビアカーブを使い続けていたのではないかとのこと。

マイルス・デービスの作品の多くはこの影響を受けるはずです。

ところが、マイルス・デービスが愛用していたオーディオのが「McIntosh」

そして「McIntosh」アンプのEQカーブは長らくコロンビアカーブだったそうです。

これならマイルス・デービスからクレームがきませんね!

このEQカーブ問題。

基本的には、聴いて試すしかないとのこと。

M2TECHのJoplin MKIIは、25種類のEQカーブを選べるもので、現在最強のフォノイコラーイザーとなっています。

Joplin MK2については、こちらからお問い合わせください。

もう少し手軽にEQカーブを選べるのが、iFi-Audio micro iPhone 2 KIセット
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micro iPhone 2は、6種類のEQカーブが選べるフォノ・イコライザーです。
正しいEQカーブを聴くための最小必要条件となります。


もう一つは、iFi-Audio Retro STEREO 50

retroSTEREO50.jpg

真空管アンプですが、DSD DACとフォノイコラーザーを内蔵しており、6種類のEQカーブを選べる仕様です。

しかし、このRetro STEREO 50のイコライザーカーブは、トーンコントロールの組み合わせで実現しています。

石黒氏の話では、元々アンプには1種類のEQカーブしか持たないものが多く、EQカーブが合わないときに歪みを直すために設けられたのがトーンコントロール調整とのこと。

本来トーンコントロールで低音強調とか高音強調とかにして聴くのは邪道だったわけですね。

Retro STEREO 50のトーンコントロールによるEQカーブは本来の使い方ということのようです。

そうすると、一つ裏技が使えるということではないでしょうか?

Retro STEREO 50には6種類のEQカーブの組み合わせ設定が表示されています。

しかし、それ以外のEQカーブについても、トーンコントロールの調整で探すことが可能ということ!

さて、いくつのEQカーブに対応できることでしょう!

自分の持っているアナログレコードに対して、納得いくまで最適EQカーブの組み合わせを探すのも、楽しい趣味になりそうです。

ちなみに、正しいEQカーブを自分の耳で探すわけですが。。。

タイムドメインスピーカーでも上位機種やKIチューンモデルを使えば、比較的簡単に探すことができます。

基準は3つ。

(1)楽器らしさが、一番あるところ。

(2)ボーカルの声が、一番人間っぽく聞こえるところ。

(3)奥行きや奏者の立ち位置関係が、一番明瞭に定位するところ。

中には録音自体が歪んでいるものもあるようで、一筋縄ではいかない部分もありますが、

立体音が再生できるタイムドメインスピーカーなら、少し慣れれば簡単に見つかるでしょう。

タイムドメインスピーカーについては、こちらをどうぞ。


さて、今回のイベントでは、EQカーブの重要性が再確認できました。

また、生島氏や石黒氏、他の観客の皆さんと、試聴感覚のキャリブレーションもできたので、

改めて参加してよかったと思います。



その他の会場では、あまり目に止まるものはなかったのですが、2Fに「オーディオみじんこ」さんのブースがありました。

お客さんがひっきりなしで、なかなかの人気です!

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そこで、ツイッターでも話題になっていた「大蛇」を見て、持ってみました。

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見た目はまさに「大蛇」

だた、実際に持ってみると、意外に軽くプニュプニュした柔らかい触り心地!

硬くしっかりしたケーブルではないのが、さすがオーディオみじんこさんですね。

外見からは想像つかない柔らかさは、この長さでちょうど2周以上巻ける柔軟性ですから、振動対策的にも良い結果となりそうです。

アナログオーディオ界は、まだまだ年齢層が高いですが、近年のアナログブームで楽しみが若い層にも広がるといいですね。

カッパー・インフィニートで紹介するアナログ機器は、DAC感覚で使えるものが多いので、泥沼にははまらず気軽にアナログを楽しめる提案ができると思います。

興味がある方は、是非タイムドメインスピーカー雑司が谷試聴室をご利用ください。

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