良 感 探 訪!
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ki4_zou

Author:ki4_zou
アタラシもの&車好きのテクニカル・ライター。「伝える」と「伝わる」、「わかった喜び」を考えながら、日々テクニカル・コミュニケーション&タイムドメインスピーカーを手にしたチューニング・製品開発に精進しています。

良感ってなに?
「良感」って聞いた事がない言葉ですよね。
それもそのはず、何しろ勝手に作らせていただいた言葉ですから。

きっかけは、イタリア語の"simpatico"(aは`付)という言葉。
伊日辞書では「いいかんじ」になるのですが、巷で使われている「イー・カ・ン・ジ」とは、ちょっとニュアンスが違います。イタリア人は、見た目の善し悪しだけでなく、内面的な好感や親しみをこめて使っています。そんな言葉と「イー・カ・ン・ジ」を区別して使いたいと思い、「良感」と表現した次第です。

このブログでは、そんな好感や親しみの持てる言葉/話/物/人を取り上げて、人々に本当に役立つ話題や、世の中が朗らかになる話題を書き留めています。昨今殺伐とした社会生活が、少しでも明るくなり、人々が仲良く共生できるようになればと願っています。


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春のヘッドフォン祭2018に行ってきました
2018年4月28日~29日に東京・中野サンプラザで開催された「春のヘッドフォン祭 2018」に行ってきました。

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ヘッドフォン祭は、ポータブルオーディオ関連の国内外約120ブランドが一同に会する展示会です。大小ヘッドフォンメーカーだけでなく、プレーヤーやDAC他、最新の製品がずらりと並びます。



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今回の大きな目玉は、iFi-AudioとLotooから発表される新製品。

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今回も、各メーカーの開発者が来日され、直接説明してくれました。

まずは、輸入元トップウィング社の佐々木原幸一氏のあいさつから。
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タイムドメインスピーカーとも相性の良い、秀逸な製品を世界中から発掘してくれている方です。
また昨年は、トップウィングブランの製品「TopWing カートリッジ 青龍」を発売。
カートリッジメーカーとしての処女作が、世界中の賞を受賞しています。

さて、最初の新製品発表はiFi-Audioの新シリーズ”xDSD"
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コンパクトなnanoシリーズ相当のサイズに、microシリーズの性能を詰め込んだとのこと。

PCM768kHz、DSD22.6MHzのハイレゾ対応となるとともに、Bluetooth無線接続と新フォーマットMQAに対応していることです。

iFi-Audio nano iOneのデザインをコンパクトにして性能アップを図ったという位置づけでしょうか。


最近注目のMQAフォーマット対応については、詳しく理解していなかったのですが。

今回MQAの仕組みについてもMQA JAPAN代表の鈴木弘明氏から詳しい説明があり、そのしくみや利点がよくわかりました。
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MQAとは、要するに既存のCDフォーマットとの互換性を持ちながら、96kHzまでの可聴域を超える情報を記録することができ、しかもファイル容量が小さいということでした。

通常のCDやDVDフォーマットでは、理論上22kHzもしくは24kHzまでの情報しか記録することができません。

MQAでは24kHzを超える部分については、24~48KHzと48~96kHzの2段階で、CDではノイズフロア以下となる微小レベル部分にロスレスで書き込むという手法で、既存のCDフォーマットとの互換性を保ちつつ、ハイレゾ情報を記録しているというわけです。

MQAの詳細は、下記資料を参照。
日本オーディオ協会のJASジャーナルに公開された開発者によるMQAのコンセプト&技術資料

これって、たとえば、CDの44.1kHz/16bitという規格に対して、何桁とは言えませんが下位ビットはほとんど関係なかったということになりますね。

以前44.1kHz/14bitしか処理できないPhilipsのDACチップTDA1540と16bitまで処理できるTDA1541を聴き比べたことがありましたが、ほとんど違いがわかりませんでした。
16bitですら使い切っていないのに、44.1kHz/24bitでハイレゾと言われても、その恩恵が実感できないのは正しい聴覚だったということかもしれません。

やはりスペック数値より聴感の方が正しい価値判断になるので、みなさんご自身の直感に自信を持っていいと思います。

さて、MQAにすることで得られる利点というのは、インパルス応答が改善なるとのこと。

そう「タイムドメイン」が向上するということです。

これまで24kHzまでの情報から全体を想像して再生していたところを、MQAではその上の続きとなる「正解」が記録されているわけですから、24kHz以下の再現性の精度が格段に向上するというのが、一番の恩恵のようです。

そのため、MQAフォーマットのCDを普通のCDプレーヤーで再生するだけでも、インパルス応答の向上(タイムドメインの向上)効果があるとのこと。

音楽再生を突き詰めていくと、「インパルス応答」「タイムドメイン」に行き着くんですね。

タイムドメインスピーカーでは、何年も前から常識だったんですけどね。

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xDSDの説明の中でもトルステン博士から何度も「タイムドメイン」の言葉が出てきました。

DACの設計についても「タイムドメイン」(時間軸忠実性)は重要とのこと。

しかしながら、タイムドメインを崩すデジタルフィルターは、インパルス応答重視の「Listen」モードまでで、残念ながら「BitPerfect」モードは搭載されないとのことでした。

だから、micro iDSDmicro iDAC2をお持ちの方は、引き続きご愛用くださいね!!

MQAに対しても、ダウンロードページからファームウェアVer.5.3をアップデートすることで対応可能です。

逆に、デザインや携帯性重視ならiFi-Audio xDSDがオススメです。
アルミメッキの美しい仕上げに、携帯と合わせた時の指のかかりがフィットする波型デザインは、持ち歩く度に馴染んでいくことでしょう!!


続いては、Lotooの新製品「PAW Gold Touch」の発表。
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Infomedia社代表のトニー・ワン氏自らが登壇し、新製品について説明していただきました。

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Lotoo PAW Gold TOUCHの特徴をまとめると、LotooOSによる速い操作、DSD22.6MHz/PCM768kHz対応、バランス出力4.4mm5極端子対応、Bluetooth接続(受信・送信)対応といったところでしょうか。

今回は、DACチップに旭化成のAK4497を搭載。

DSDやPCM音源を再生するだけでなく、DSD→PCM変換再生、PCM→DSD変換再生も可能とのこと。
また、Bluetooth無線接続も搭載し、USB DACとしても使えるようになりました。

現行機種のLotoo PAW Gold 2とは趣向が違って、タッチパネル操作&多機能路線の追加機種ということでした。

なお、Lotoo PAW Gold 2は引き続き生産・販売されるとのこと。

ピュア再生にこだわる方・据置プレーヤー選びで迷走されている方は、据置プレーヤー究極の形としてタイムドメイン的におすすめのLotoo PAW Gold 2の方をどうぞ。

操作性重視ならば、2秒起動でタッチ画面なのにサクサク操作できるPAW Gold TOUCHがオススメです。
こういったちょっとした快適性は使い続ける程、ありがたみが浸みてくるでしょう。


次は、XI Audio(イレブン・オーディオ)の試作DACをXI Audio代表のシャオ・チー氏から説明がありました。

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R2R方式というDACは、一般的なデルタΣ変換ではなく、ラダー抵抗を使ったもので、音源に対する忠実度が格段に上がることが特徴とのこと。

この方式は他社でもあるが、いずれも1千万円を超えるような機器となっている。
XI Audioでは、これを10分の一以下での価格帯で製品化を目指しているそうです。

シャオさんからの説明の中でも「タイムドメイン」という言葉が聞かれて、わかっている人は時間軸に注目していることがよくわかりました。

まだ、発売時期は未定で2018年夏頃とのこと。

NOSDACタイムドメインスピーカーで聴いている音に比べて、どのくらいのものか、発売が楽しみな製品です。


さてさて、ヘッドフォン祭の会場は、到底1日では見切れないボリュームです。

なので、毎回タイムドメインスピーカーの上流として有用なものというテーマで絞って、面白そうな製品をチェックしています。

今回のヘッドフォン祭りで目に止まった注目製品を、いくつか試聴してきました。

一つ目は、KORG社のNutubeを使用したアンプキット「Nu:Tekt HA-KIT」。
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これは、ポータブルヘッドフォンアンプで、単三電池2本で駆動できるとのこと。
キットなので、自分で半田付けして仕上げます。
ケースもついているので、興味がある人にはとっつきやすいと思います。

さて、音はというと、真空管らしくかっちり速い音ですね。
ただ低音の膨らみが若干気になりました。
見た感じケースへのマウントや閉じるか閉じないかで、音が変わってくる気もします。

「Nu:Tekt HA-KIT」はこの夏発売予定とのこと。

2つ目は、ポータブルプレーヤーの「HiFiMAN R2R2000」。
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HiFiMANは、かつてHM−602というNOSDACプレーヤーを生産していたメーカー。
HiFiMAN R2R2000には、DACチップにバーブラウンのPCM1704K(R2R DACチップ)搭載とのこと。

その音はというと、microSDカード簡単には入れ替えられない仕様で、いつもの音源ではチェックできず。

音の印象は良かったのですが、なにぶん操作が不安定であまりじっくりは聞けませんでした。

こちらは発売時期、価格ともに未定とのこと。


3つ目は、CHORD社のMojoPolyというSDカードプレーヤー(状態)。
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Mojoは、DACチップを使わず、コンピューターで計算してDA変換を行うという製品。

そのMojoにオプションのSD カードリーダー兼サーバ機能を持つ「Poly」を合体させたのが、「SDカードプレーヤー状態」です。

操作は、全てiPhoneアプリで行う仕様。

PolyがアクセスポイントとなるWiFi通信でLANに接続し、DLNAサーバやAirPlayとして認識できます。
iPhoneとは、Poly専用アプリでLAN経由で接続し、選曲、再生、各種設定が可能です。

というか、本体にはMojoの3つのボタン(インプット選択、音量+、音量ー)しかないので、SDカードを差し替えた時のリスト認識や、曲選択、早送り等もすべてアプリ経由の操作となります。

ただこの操作のタイムラグがなんとも慣れない。
まだ、作り込みに改善の余地がありそうです。

さて、手持ちの64GB microSDカードは、Mojo+Polyでちゃんと認識し、音をチェックすることができました。

音は、すっきりかっちりした音で良い印象です。DACチップで言うとESS系に近い印象でした。
とても明瞭ではありますが、奥行き感があまりない硬めの音なのが若干気になりました。


今回、ポータブルプレーヤーやDACの試聴がメインだったわけですが、USBカメラアダプターを忘れるという失態が反省点です。
用意された試聴機頼りでは、それぞれのくせの掛け算なので、なかなか実力が見切れません。

試聴対象意外は極力いつもの環境にしたいところですが、試聴用micro SDカードも認識しない時があったりと、あの会場内で聞き回るのは難しいですね。

唯一ヘッドフォンは、自前のSoundMAGIC E10Cで聴けたので、ヘッドフォンのくせは回避して聴けました。

次回は、SDカードも試聴maxカードと最小限のカードを用意していこうかと思います。

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