良 感 探 訪!
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プロフィール

ki4_zou

Author:ki4_zou
アタラシもの&車好きのテクニカル・ライター。「伝える」と「伝わる」、「わかった喜び」を考えながら、日々テクニカル・コミュニケーション&タイムドメインスピーカーを手にしたチューニング・製品開発に精進しています。

良感ってなに?
「良感」って聞いた事がない言葉ですよね。
それもそのはず、何しろ勝手に作らせていただいた言葉ですから。

きっかけは、イタリア語の"simpatico"(aは`付)という言葉。
伊日辞書では「いいかんじ」になるのですが、巷で使われている「イー・カ・ン・ジ」とは、ちょっとニュアンスが違います。イタリア人は、見た目の善し悪しだけでなく、内面的な好感や親しみをこめて使っています。そんな言葉と「イー・カ・ン・ジ」を区別して使いたいと思い、「良感」と表現した次第です。

このブログでは、そんな好感や親しみの持てる言葉/話/物/人を取り上げて、人々に本当に役立つ話題や、世の中が朗らかになる話題を書き留めています。昨今殺伐とした社会生活が、少しでも明るくなり、人々が仲良く共生できるようになればと願っています。


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雑司谷拝鈍亭 2023年5月のスケジュール
20230402_haydntei_02.jpg
雑司が谷試聴室」の近くにある「雑司谷拝鈍亭」では、音楽だけでなく、落語や講談、浪曲他、住職が厳選した演者を招いて定期的にイベントを開催されています。
定員83名でいずれも予約不要、開催内容により木戸銭が必要になります。
20230402_haydntei_03.jpg

【雑司谷拝鈍亭 2023年5月のスケジュール】
20230404_haydntei_01.jpg

●2023年5月7日(日)17:00開演(16:30開場)
 「落語と漫才の夕べ」
 出演:柳亭 こみち宮田 陽・昇
 木戸銭:おこころざし(壱千円以上いくらでも)

●2023年5月14日(日)17:00開演(16:30開場)
 「はいどん楽遊会〜その四十八」
 出演:鈴木秀美とその仲間たち
 木戸銭:おこころざし(弍千円以上いくらでも)


また、入場無料の会として、持ち寄りのアナログレコードを聴く会が開催されています。

2023年5月28日(日)15:00〜17:00頃※都合により開催中止
 「アナログレコードを聴く会11」
 かけたいレコードがありましたらお持ちください
 木戸銭:不要 

なお、アナログレコードを聴く会では、タイムドメインスピーカー「midTowerトカンテ」で、アナログレコードを聴くことができます。
midTowerKI-01.jpg

タイムドメインスピーカーの音に興味のある方も、お気軽にお越しください。




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2023.04.28(Fri)  拝鈍亭COMMENT(0)TRACKBACK(0)TOP
フォノイコライザーを作ってみた3〜チューニング編
20230403_PEQ_01.jpg
キット標準状態で完成したフォノイコライザー"Luxman LXV-OT10”.

しかしこのキットの醍醐味はパーツを交換してグレードアップできること。



そして、そのトライを先人の方々がやっている動画がこちら。




改造ポイントはオペアンプの前段と後段、コンデンサー、真空管、筐体などが上がっていましたが、

意見を参考にさせていただいて、効果の薄いものはパス。

とりあえず、6〜7割を占めるというオペアンプの前段を変えてみることにしました。

交換できるのはFET方式のオペアンプということで、ガイドブックに記載されている中で入手しやすい「MUSES8920D」と「MUSES01D」を秋葉原で仕入れてきました。

20230403_PEQ_10.jpg
そして、オペアンプを差し替えつつ、RIAAカーブ盤やDeccaカーブ盤、AEBカーブ盤を聴いて、音の変化を観察していきます。

と言っても、50年以上前の録音で、どの音が正解なんてわかる知識も情報も無いわけで、これを以って「RIAAカーブ以外なんてあるわけない」と都市伝説呼ばわりする方々も居るようですが。。。

そこは、タイムドメインスピーカーならではの判定方法があるんです。


色付けをしないタイムドメインスピーカーを使用していると、トーンコントロール付きのアンプではどちら側に回しても音が歪んで耳に痛くなったり、ぼやけてこもって聞こえたりします。

結局真ん中の「フラット」が一番良い音に聴こえるわけで。

だから、タイムドメインのアンプにはトーンコントロールは無いのです。

この「フラットが一番良い音」というのは、好みの問題ではなく、フラットになった途端に演奏者の奥行き感というか実態感が急に増したり、微細な余韻にブレーキがかからず、極自然に消えていくポイントがあるのです。

EQカーブが合っていない状態というのは、このトーンコントロールがフラット以外にある状態なので、高音側、低音側のボリュームを回していき、一番奥行き感が出て微細な余韻がどっと増えるポイントを探していけば、正しいEQカーブがわかるというわけです。

ただし、あくまでも耳で判断することと、この2つのボリュームがEQカーブの曲線をリニアに再現しているわけではないので、誤差や個人差があることを前提に、この先の結果をご覧ください。


まずは、高音側の最大と最小を聴き比べ、中央にしたときに音の傾向がどちらに近いかを判断します。

例えば、もし最大と中央値が似た音であれば、フラットポイントは中央値と最小値の間にあると特定できるわけです。
さらに、最大値側の音色(歪み)が終わるポイントと、最小値側の音色(歪み)が終わるポイントを探し、一番音が生き生きするポイント、余韻が自然に伸びて消えるポイントを特定します。

そうは言ってもよくわからない時は、最大値側の音色(歪み)が終わるポイントと、最小値側の音色(歪み)が終わるポイントのちょうど真ん中をフラットポイントとしておきます。

この方法で探っていった結果が、「キット標準のオペアンプではRIAAがボリュームの中央からずれているじゃね?」という結論になるわけです。


それでは、聴き比べ作業開始。

20230403_PEQ_02.jpg
こちらがキット標準で付いているテキサス・インスツルメンツ製TL072CP。

今までこれで拝鈍亭のアナログレコードを聴く会でも使用して、そこそこ評価されていたものです。

これを外して交換していきます。


20230403_PEQ_03.jpg
まずは安価な割に評判が良い「MUSES8920D」。

ICはソケットに装着されているので、ICを引き抜いて差し替えるだけ。

でも力が余って足をひん曲げたり、最悪折ってしまうこともあるので、慎重にICを少しずつジャッキアップして、足が曲がらないように取り外します。

取り付ける方は、新品だと大抵足がハの字に開いているので、ラジオペンチ等を使って、先に足を直角に整えておくと、取付時に余計な力を加えずに済み、トラブルを避けられます。



さて、「MUSES8920D」で音出し。

「MUSES8920D」は、キット標準から比べたら一桁高い価格帯の安定バージョン。

縛られていたような硬い音が解放されて、断然よくなりました。

オペアンプの初段が6〜7割という説明も納得の影響力です。

音が無事に出たら、RIAAカーブとわかっている盤を使って、センター出し。

結果は次のようになりました。
20230403_PEQ_04.jpg

高音側は真ん中、低音側も少しずれている程度です。

これなら、RIAAカーブが中央値と思い込んで使っても、それほど影響はないかもしれません。



20230403_PEQ_05.jpg
さて、次は「MUSES01D」に交換!

このオペアンプはオーディオ用に特化して開発されたもので、「MUSES8920D」よりもさらに一桁高い(キット標準からは100倍以上)高級品です。

さらに上の「MUSES03D」というオペアンプもあるのですが、これは1回路しか入っていないため、2つ要ります。オペアンプ2個替えると4個必要になり、これだけで1万超えのパーツ代となるため、今回はコスパ重視で「MUSES01D」にしておきました。


さて、「MUSES01D」で音出しは?

何ということでしょう!

同じレコード盤なのに、楽器の音色や色艶が断然豊かになりました。

さすがオーディオに特化して素材から吟味したというオペアンプだけのことはあるようです。

これは戻れませんね。

これで聴くと、音楽を聴く時間の価値や満足感が段違いです。

音がわかったところで、RIAA盤によるセンター出し。



結果は、高音側が中央、低音側は1.5目盛程右にずれたところがフラットのようです。
20230403_PEQ_13.jpg



20230403_PEQ_07.jpg
オペアンプの前段が決まったので、オペアンプの後段を余った「MUSES8920D」に替えてみました。

なるほど、それほど変化を感じないのは先人の解説の通りでした。

また、RIAA盤のセンター結果も変化なし。

フォノイコライザーのチューニングとしては、これで行こうかと思います。


20230403_PEQ_08.jpg

続いては、Decca盤の検証です。

Deccaカーブとわかっている盤で、フラットポイントを探ってみました。

結果は、高音側は先人の示した値とほぼ一致しました。

低音側もセンターがズレた分と同じく右に1.5目盛ずれたところで落ち着きました。


20230403_PEQ_09.jpg
さらに手持ちでANGELカーブ(=EMIやAEBカーブ)盤で検証です。

こちらも結果は、高音側が先人の示した値でほぼ一致。

低音側も右に1.5目盛ズレた位置に落ち着きました。



コロンビアカーブも試したいところですが、写真のコロンビア盤はすでにRIAAカーブになっており、最適な手持ち盤がありません。

なので、他のカーブはイコライザーカーブ特性の資料に準じた予想値として、目盛を振ってみました。
20230403_PEQ_11.jpg
その結果をデカールにして貼った、KappaInfinitoチューン版LXV-OT10の完成です。

カッパーインフィニートチューンですから、筐体の振動対策も一通り入れてあります。

また、フォノイコライザーの電源としては、一番アースが手堅い「iFi-Audio iPower Elite 15V」の一択となりました。

他の癖のある電源を使用した場合、RIAAのセンター値も含めて、違う結論になるかと思いますので、あくまでも前提条件を踏まえた上で参考にしてください。

 

さて、次回の「アナログ・レコードを聴く会」には、このフォノイコライザーできを持ち込みます。

皆様の反応がどうなることか、楽しみです。

→「フォノイコライザーを作ってみた1〜組み立て編

→「フォノイコライザーを作ってみた2〜検証編




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視力回復?
今年は、運転免許更新の年。

「平成35年の誕生日まで」と言われても一抹の不安が残る気分でしたが、無事更新開始期間の1週間前に更新のハガキが届きました。

免許更新というと心配なのが視力検査。

昨年の健康診断時では、それまでメガネ有りで1.2〜1.0だったのが0.8くらいまで下がっていました。

やっぱりメガネ作り直しかなぁ?

でも、その前に今の視力はどのくらいだろうか?

で見つけたのが、YouTubeの視力検査表動画。



視力検査動画はいくつかありますが、この動画の良いところは、画面左側に距離を合わせるゲージを表示しているところ。
今表示している画面上のゲージを物差しで測り、100倍の距離離れて使いなさいとこのことです。

100倍って書くと難しそうですが、要は1.8cmだったら1.8m、2.5cmだったら2.5mと、単位を変えればわかりやすい話。

これで、どんなディスプレイでも正確に測れるわけです。

実際に測ると、0.8〜0.9と言ったところでしょうか。

運転の基準は満たしているものの、はやり視力が低下していました。


YouTubeには視力回復法を解説している動画も多くアップされています。

よく視力回復というと、「視力回復なんてあり得ない、エセ科学だ!」と決めつける目医者がいます。

しかし、以前から目のストレッチやピントを合わせる訓練をすることで、0.2くらいは戻したことが数回あるので、

こう決めつける目医者は信用しないようにしています。

そんな医者が多い中、先入観や過去の知識に囚われず、フラットに良し悪し、効果有り無しを解説している目医者さんがいました。


こういう説明をされると納得できるし、頭ごなしに全否定してくる医者がいかに勉強を怠っているかという印象が否めません。

この目医者さんの動画は、それぞれテーマ毎に詳しい動画を上げられているので、参考になるかと思います。

ただ、視力が落ちる大きな要因として生活習慣を挙げているのならば、視力が回復するのも生活習慣で可能では?というところに言及されていないのが、モヤっとしますね。

そして、視力をメガネやコンタクトレンズで矯正しても、さらに近視が進行することについても、明確な説明はされていません。

視力が落ちた → メガネやコンタクトレンズで矯正した → 治った

で済んでいないから、近眼が進行するのです。

要は近眼の原因は違うところにあるんじゃないの?

ってことです。表面化した視力だけ矯正しても根本解決になっていない。


人間の身体は環境変化に順応して変化していくことは、今現在も進行中のこと。

目だけ例外と考える法が不自然です。

それこそ、アフリカの草原で数ヶ月暮らせは、必要に迫られて遠くを見る能力がアップするのではないでしょうか?


そう、大事なのは、ピントを合わせることが必要に迫られること。


逆に言うと、「ピントを合わせる気がないから、矯正した分より目が手抜きして視力がさらに悪くなる」


ならば、「ピントを合わせる気」を回復させればいいんじゃないの?


っていうのが、個人的な結論です。

これば個人的な実測値に基づいた感想です。

というか、理論はほぼすべて後付けなわけで、実測値を無視した論理は、ほとんど価値がないと考えています。


さて、どうやって「ピントを合わせる気」を鍛えるか?

今年試しに5日間くらいやってみた方法は下記になります。

先の動画。


これを規定の距離離れて自分で検査します。

ただし、運転免許ですからパッパッパッと、上からリングの切れ目を読んでいき、何個目まで読めたかを記録していきます。

「同じ検査表なんて覚えてしまって意味ないよ!」

って言う人いますよね。


でもこの場合、リングの切れ目が見えるか見えないか、自分に嘘をついても意味ありません。

どこまで見えるかは実際に見えたところまで。

怪しいところは近づいて答えが合っているか確認すれば良いのです。

こんな練習を1日5分〜10分していると、だんだんもう一つ小さいやつが見えるような気がしてきます。

実際、見えないかなぁ?見えたらいいな!と思っているわけです。


そして、たまにギリギリ見える大きさをじっと少し長い時間見ていると、ちょっとくっきり見えてきたりします。

もう一度他の列をパッパッパッと縦に追っていくと、いつもより一つ小さいのが見えてきたりします。

これは境目の大きさがどちらが切れているかで、得意な方向とボケやすい方向があるようで、方向が変わると見えてきたという事が起こるのは不思議ではありません。

そんな訓練を4〜5日しているうちに、0.9が怪しかった視力が1.2くらいまでパッと見えるようになってきました。

そして少し時間かければ1.5も当たるように。

流石に2.0はいくらやっても○でしたけどね。

これは、以前通勤電車の窓から建物の壁を追って、ピントの前後を練習していたときよりも遥かに効果が大きかった。

そして、「もう一つ下が見たい!」というモチベーションがピントを合わせる訓練になったのではないかと考えています。


そうは言っても、「気のせいじゃね?」って言われそうですし、自分でもこんなに短期間で大丈夫なんだろうかとの疑いも残っています。


まあ、まだ時間はあるし、とりあえず免許更新にトライしてみるか!

ということで、期間の早めに行ってきました。



結果は、、、

0.7のCは、両目ともかなりくっきり見えて、一発合格!

無事免許更新できました。


すなわち、視力も回復できたということですね。

現在使っているメガネは、眼科医先生が否定していたZoffさんで5年前に作ったものです。

さらに10年前に眼科医指導で1.5が見えるもっときついメガネがあったので、

5年前は普段使いに少し緩めの度に作ったメガネを作りました。

でも今回試すと、度の強いメガネより、Zoffの少し弱いメガネの方がより良く見える感じでした。

これは、乱視の度も15年前より変化してきて、明らかに度が強くても見づらいという状態になっているようです。

安いZoffのメガネですが、結果として眼科医指導のものよりも上手く運用できていたというのが実測値でした。


次の免許更新は5年後ですが、ときどき視力訓練をして、良い状態を保って行きたいと思います。



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2023.04.20(Thu)  こもれびCOMMENT(0)TRACKBACK(0)TOP
雑司谷拝鈍亭 2023年4月のスケジュール
20230402_haydntei_02.jpg
東京都豊島区雑司が谷にある「雑司谷拝鈍亭」は、江戸時代からある本浄寺の敷地内にある小ホール。
(ちなみに、「雑司が谷試聴室」は、この路地を左に入り、坂を登ったところにあります。)


20230402_haydntei_01.jpg
ハイドンをこよなく愛する住職が建てたホールです。

名前の通り「ハイドン」を中心にした演奏会を主催されております。
また、音楽だけでなく、落語や講談、浪曲他、住職が厳選した演者を招いて定期的にイベントを開催しています。
定員83名でいずれも予約不要、開催内容により木戸銭が必要になります。


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【雑司谷拝鈍亭 2023年4月のスケジュール】
20230402_haydntei_04.jpg

●2023年4月9日(日)17:00開演(16:30開場)
 「浪曲の夕べ」
 出演:玉川奈々福広沢美舟
 木戸銭:おこころざし(壱千円以上いくらでも)

●2023年4月23日(日)17:00開演(16:30開場)
 「女流義太夫の夕べ」
 出演:竹本越孝鶴澤三寿々
 木戸銭:おこころざし(壱千円以上いくらでも)

●2023年4月30日(日)17:00開演(16:30開場)
 「琵琶尺八の夕べ」
 出演:坂田梁山(尺八)、坂田美子(琵琶)、稲葉美和(箏)
 木戸銭:おこころざし(壱千円以上いくらでも)

また、入場無料の会として、持ち寄りのレコードを聴く会が開催されています。

●2023年4月16日(日)15:00〜17:00頃
 「アナログレコードを聴く10」
 かけたいものがありましたらお持ちください
 木戸銭:不要 

なお、アナログレコードを聴く会では、タイムドメインスピーカー「midTowerトカンテ」で、アナログレコードを聴くことができます。
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興味のある方は、お気軽にお越しください。



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2023.04.07(Fri)  拝鈍亭COMMENT(0)TRACKBACK(0)TOP
フォノイコライザーを作ってみた2〜検証編
20230401_PEQ_04.jpg
出来上がったフォノイコライザー「Luxman LXV-OT10

やけにシンプルなつまみが気になりました。

ボリューム自体に中央のクリック感はあるものの、ノブには印が無いので、今どこに調整されているかわかりません。

また、そのクリック感がある中央が標準カーブ(RIAA)だとして、各カーブの設定値を示すものが何もないのです。

取説には、「聴感を頼りに一番よくなるポイントを探れるように、連続可変型としました」とあるので、開発者の意図として、ここが〇〇カーブと言ったことは示すつもりがないようです。


20230401_PEQ_05.jpg
そこで、使い始める前にノブに設定値がわかるマーキングと、今まで知り得た各EQカーブのデータから、目安となる表示を作ってみました。




さて、検証で使った機器は、タイムドメイン社由井啓之氏が推奨していた「audiotechnica AT-PL300」。

ただし、なるべく外乱要素を減らすべく、対策を入れています。

そのままではターンテーブルの音が乗るので、弊社オリジナルのターンテーブルシート"アルトストラト”2枚+十円玉x3+ターンテーブルシート"アルトストラト”1枚で、ターンテーブルの振動対策をしています。
さらに、プレーヤー自体の振動対策として、弊社オリジナルのインシュレーター"Calma"で1点立ちさせています。

電源は、「iFi-Audio iPower Elite 15V」を使用。これは試聴室特集のハンデを打ち消すものになります。

また、比較対象としては、EQカーブがRIAA、Decca、Columbiaを選べる「iFi-Audio iPhono 2」を用意しました。

検証に選んだレコードは、この3枚。


20230401_PEQ_06.jpg(1) Philips X-7960
コリン・ディヴィス指揮コンセルトヘボウ管弦楽団のストラビンスキー「火の鳥」、1978年録音。
以前、由井氏が音の良い盤として推奨していたものの一枚です。


20230401_PEQ_07.jpg(2)Decca 592068
ウィリアム・バックハウス&カール・ベーム指揮ウィーン管弦楽団のブラームス「ピアノ協奏曲第2番」、1966年録音。


20230401_PEQ_09.jpg(3)Angel Record HA1101
ローマ合奏団のヴィヴァルディ「ホルンコンチェルト」、1958年頃リリース



まずは、「iFi-Audio iPhono 2」de,
検証レコード(1)と(2)を再生。
それぞれを各EQカーブで聴き比べてみた結果。(1)は標準カーブが一番自然な音を余韻の伸び、(2)はDeccaカーブが一番自然な楽器の音となりました。

(3)は適切なカーブが無いので、検証はできず。
またコロンビアカーブの適切なレコード盤が無いため、コロンビアカーブでの検証も省略しました。

さて次は、「Luxman LXV-OT10」を使った再生です。

(1)Philps盤をセンター(RIAA)設定で再生すると、それなりに聴けてしまいますが、ちょっと音が硬い感じ。

(2)Decca盤をセンター(RIAA)設定で再生すると、若干こもった感じもありますが、なぜかそれなりに聴けてしまいます。
(2)Decca盤をFFRRで再生すると、なぜかこちらの方が音が硬くなる感じです。

(3)Angel盤をセンター(RIAA)設定で再生すると、こちらもそれなりに聴けてしまいました。
(3)Angel盤をAES/Angel設定で再生すると、ちょっと響きにブレーキがかかる感じ。

なんだか、傾向がわかりません。

それで、もう一度(1)Philips盤に戻り、音の硬さ(歪み感)が無く、余韻が伸びて、奥行き感が増す設定値を探してみました。

その結果がこちら。
20230401_PEQ_10.jpg

標準カーブが思いっきりズレているじゃないの?!

センターが標準カーブと思い込んでいたのが間違いでした。

そう言われれば、取説でもどこが標準カーブとは書いてない!

あくまでも「ちょうど良いポイントを探して使う」です。

このフォノイコライザーに癖が乗っているから、フラットがセンターとは限らないわけです。

これは、筐体の影響や、使用するオぺアンプ、真空管によっても変わるでしょう。

だから、上記のRIAAカーブ設定値はキットに付属のオペアンプと真空管を使った場合の設定値ということになります。

(2)Decca盤を再生して、一番フラットなところを探した結果がこちら。
20230401_PEQ_11.jpg

ラベルにしたFFRRの位置よりもセンターの方が本来の設定に近かったので、それなりに聴こえてしまったのでしょうね。

(3)Angel盤の結果はこちら。
20230401_PEQ_13.jpg

こちらもラベルにしたAESの設定よりもセンターの方が最適値に近かったから、傾向は違うもののそれなりに聴こえていたようです。

まあ、究極の説明としては、「聴感を頼りに一番よくなるポイントを探れるように、連続可変型としました」ということになりますね。

それにしても、もう少しセンターを中央に戻したい。

とりあえずできるのはオペアンプ交換。

一般的な意図としては、オペアンプ交換による音色の違いを楽しむということですが、

タイムドメイン的には、オペアンプでフラットポイントが改善されるか、試していこうかと思います。


それにしても、EQカーブが合っていないと、楽器の音色が変わったり、演奏が下手に聴こえたりと、レトロな音がどうのというレベルの話ではない。
この歪んだ音を聴いて、この演奏は良いとか悪いとか勝手に評価するのは、極めて演奏者に失礼と思う次第。

それは、スピーカーやアンプで色付けされた音で、この演奏は良いとか悪いとか勝手に評価するのも同じこと。

オーディオメカが好きな人は、味付けを楽しむという趣味の世界はアリと思いますが。

「音楽」が好きな人で、名シェフの料理にケチャップやマヨネーズをかけずに、シェフの味を楽しみたいと思う方なら、色付けしないタイムドメインスピーカーやアンプを一度聴いてみるべきかと思います。

音楽を聴く時間、人生の時間を使うわけですから、情報量たっぷりで生々しい本来の音を浴びて欲しいと思います。

そうは言っても組み立てて煮詰めるのはめんどうくさい!
とにかく簡単に正しい音で聴きたいという人は、今のところ一番安価なのが「Soulnote E-2
60万円を超えますが、ロールオフ周波数、カットオフ周波数、負荷抵抗などがきっちり設定できる優れものです。


もう少し安いものとしては、約17万円の「iFi-Audio iPhono3 KIセット」。
フォノイコライザーに縦振動対策の弊社オリジナルインシュレーターを加えたセットです。
EQカーブはRIAAとDeccaとColumbiaだけになりますが、負荷抵抗設定にも対応していて、MCカートリッジをお使いの方には手堅い製品です。
Iphono3-BL_1.jpg


→「フォノイコライザーを作ってみた1〜組み立て編

→「フォノイコライザーを作ってみた3〜チューニング編




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フォノイコライザーを作ってみた1〜組み立て編
20230401_PEQ_14.jpg
「何も引かない、何も足さない」のが、タイムドメイン理想の音。

アナログレコードを聴く時も、レコードの溝に収まるよう歪めて記録された音を、正しいイコライザーカーブでフラットに戻した音を聴くことが重要です。

世の中には、フォノイコライザー搭載のアンプやレコードプレーヤーがありますが、たいていは標準カーブ(RIAA)が搭載されています。

標準カーブ(RIAA)が業界標準として制定されたのは1954年ですが、実際に各メーカーが従った時期は謎のままで、一説には1980年代まで標準カーブではないものがあるという話もあるようです。

実際にタイムドメインスピーカーで聴くと、音が歪んで不自然に聴こえるレコードも少なくありません。

近年のものは問題ないですが、良い録音を求めて録音技術がシンプルな1960年代以前のものを漁り始めると、結構な確率で標準カーブでは違和感を感じるものがあります。

「その時代は、まだ各社でイコライザーカーブが標準カーブに従ってなかったこと」が記録されているとも言えるかもしれません。

20180303_sinkuukan01.jpgしかし複数のイコライザーカーブに対応したフォノイコライザーというのがなかなか高価なもので、まして可変型のイコライザーカーブを搭載している製品は「iFi-Audio RETRO 50」など、極少数です。



20230401_PEQ_01.jpg
その中で、月刊ステレオ誌のムック本「EQカーブ調整型真空管フォノイコライザー」は付録として「Luxman LXV-OT10」の組み立てキットが付録しており、約2万円という安価で、可変に対応したフォノイコライザーが入手可能です。



20230401_PEQ_02.jpg
「Luxman LXV-OT10」は、キットなので、部品が一式入っています。
ただ、はんだ付け等は既に終わっているので、プラスドライバーとラジオペンチ(ICの足を整える程度なので無くても可)の道具があれば、簡単に作れるものです。

では、なぜキットかというと、「搭載されているオプアンプや真空管を自由に換えて楽しめますよ」という趣旨のようです。




20230401_PEQ_04.jpg
完成したのがこちら。

真空管がライトアップされ、ビジュアル要素も入れたフォノイコライザーになっています。


早速音出し!

音も難なく出て、イコライザーカーブをボリューム調整できるなかなか便利なものができました。


と言いたいところですが、いくつか問題点が。。。。

まず、ノイズに弱い。

フォノイコライザーでしかもMM用は外部ノイズに弱い特性があります。

雑司が谷試聴室は、一般家庭よりも機器が複雑に接続されているので、決して良い条件ではありません。
そのため、標準添付のACアダプターでは、電源由来のノイズが派手に乗ってしまいます。

この辺は製品として作られた「iFi-audio iPhono 2」では、そんなに弱いこともないので、回路や筐体の作りが弱いようです。

20210601_DC_04.jpg
いろいろと試したところ、アースの作りがしっかりしている「iFi-Audio iPower Elite 15V」ならば、実用レベルになりました。お

ただ、これは約5万円のACアダプターなので、フォノイコライザーの2.5倍のACアダプターが必要というのが、悩ましいところです。

もっと電源の周辺環境が良ければ、ここまで要らないかもしれません。



また、真空管を内蔵するための無駄に大きい筐体も純度低下の問題になりそうです。
ただ、フタを外して再生すると、盛大にノイズを拾うので、シールドとしての筐体は不可欠。

本来、不安定要素の真空管が無ければ、もっと良い機器になり得たのですが、、、

真空管を色付けツールとして位置付けている風潮があるので、この製品事態の限界かもしれません。

手軽に使えるフォノイコライザーで貴重な存在ではありますが、安心して使える製品レベルには至っていないというのが、最初の感想となりました。

→「フォノイコライザーを作ってみた2〜検証編

→「フォノイコライザーを作ってみた3〜チューニング編



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