
Author:ki4_zou
アタラシもの&車好きのテクニカル・ライター。「伝える」と「伝わる」、「わかった喜び」を考えながら、日々テクニカル・コミュニケーション&タイムドメインスピーカーを手にしたチューニング・製品開発に精進しています。

「良感」って聞いた事がない言葉ですよね。
それもそのはず、何しろ勝手に作らせていただいた言葉ですから。
きっかけは、イタリア語の"simpatico"(aは`付)という言葉。
伊日辞書では「いいかんじ」になるのですが、巷で使われている「イー・カ・ン・ジ」とは、ちょっとニュアンスが違います。イタリア人は、見た目の善し悪しだけでなく、内面的な好感や親しみをこめて使っています。そんな言葉と「イー・カ・ン・ジ」を区別して使いたいと思い、「良感」と表現した次第です。
このブログでは、そんな好感や親しみの持てる言葉/話/物/人を取り上げて、人々に本当に役立つ話題や、世の中が朗らかになる話題を書き留めています。昨今殺伐とした社会生活が、少しでも明るくなり、人々が仲良く共生できるようになればと願っています。
※ブログページ内および記事中の商品名・写真には、広告バナーおよびアフィリエイトリンクを含んでいます。
それもそのはず、何しろ勝手に作らせていただいた言葉ですから。
きっかけは、イタリア語の"simpatico"(aは`付)という言葉。
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陶器製タイムドメインスピーカー「タイムドメイン セラミック華」の生まれ故郷「全窯」のタイムドメイン試聴室。
そこで、かなり濃いタイムドメインユーザーが集まるオフ会があるというので、急遽参加させていただきました。
中津川市までは、約310km。
AM3時に出発して一路「全窯」試聴室へ向かいます。
最初の休憩地は、約190km走った眺めの良い諏訪湖SA。

ここで朝焼けを見るのは前回と同じです。
あと、120km。
途中で朝食大休憩をはさみつつ、予定通り9時に全窯さんへ到着しました。
タイムドメイン仲間は到着済み。

すでに、オフ会が始まっていました。
最初に聴かせていただいたのは、たくぼんさん作のTDA1545 NOSDAC + 特製おでかけアンプ+卵mini!

さすが、長年GS-1に取り組まれ、励磁スピーカーのユーザーでもあるたくぼんさんの作品は、かなり高次元の仕上がりです。
miniも足をバッサリ切り落として浮遊マウントされていました。
しかしながら、このシステムでは音の出口たるスピーカーが一番後塵を拝しています。
そこで庄田氏作の珠や最新作の中珠に繋ぎ替え!

スピーカーの純度がグッと上がって、DACやアンプの特徴がより際立ちました。
お出かけ用の簡易電源とはいえ、久しぶりに聴く「実験室」の音はとても良い刺激になりました。
さて、もう一つのテーマが新作アンプの聴き比べ。
無帰還アンプや華用アンプに手を加えられたものをいくつか聴かせていただきました。

メインステージに音源PCやタイムドメインウーファーをセッティングしていると。。。
おや?
昨年来たときには、中央に鎮座していた無帰還アンプが無くなっています。
そして、変わりにT氏所有の真空管アンプ2機が鎮座しています。
T氏もGS-1に長年取り組まれてきたタイムドメインユーザーであり、励磁スピーカーのオーナーでもあります。
真空管アンプと言っても、タイムドメインの音を熟知したT氏のアンプですから、純度の高い高次元な音。
タイムドメインの音は、単に高精細なだけではNGです。
まして真空管の温かみが、、、の色付け思考では逆方向。
音像の奥行きや上下、左右の立体的な広がりに録音現場や音源としての整合性が無いと、良いシステムとはなりません。
これから新作アンプを聴き比べるというのに、いきなりハードルが高い基準音となりました!
まずは、余興に真空管アンプでカッパーインフィニートチューンの珠とタイムドメインウーファーを聴いていただきました。
今回持ち込んだタイムドメインウーファーは、第三号機。

オールアルミ筐体化したことで、剛性アップと音漏れが格段に改善され、なんとか厳しい試聴にも耐えうるものになったかと思います。
GS-1オーナーに聴かせるのはハードルが高いのですが、GS-1でも突き詰めたところで可聴域を念頭に設計されているのに対し、タイムドメインウーファーは可聴域周波数帯という意識を外して、
・正確にスピーカーユニットが動くこと。
・正確に音場を再現すること。
を念頭に仕上げてあります。
トータルではGS-1とは比べられないとはいえ、
部屋のどこで聴いてもウーファーを足した効果がムラなく聴こえ、
どこでもリスニングポイントになる点では、
GS-1でも味わえない音になっていることがわかりました。
そして、長年GS-1に取り組んでこられたお二人にGS-1の裏側をいろいろ教えていただき、貴重な勉強をさせていただきました。
これでSL-1ともGS-1とも違う「タイムドメインウーファー」の方向性が見えてきた気がします。
さて、この日の本題である新作アンプ聴き比べ大会!
スピーカーは庄田氏作の中珠です。
まずは、タイムドメイン用に新設計された無帰還アンプを試聴。
無帰還アンプならではのスッキリ感は好印象なものの、、、、
奥行きや音像の広がり表現は今ひとつ。
やはり直前に渾身の真空管アンプを聴いた後では、より厳しい判定となってしまいます。
静的な周波数特性に気を取られると、音の大事な部分がかけてしまうパターンのようです。
この領域になると、静的な周波数特性(サインによる測定)を改善するための小細工は大抵仇になり、、、
それよりもなるべく要素の少ないシンプルな回路構成で、縦振動対策に注力する方が効果的です。
電源ももちろん重要ですが、回路構成や縦振動対策の効果次第で、最適な電源も変わってしまう可能性があるわけで、、、
この辺が、如何に「ブレない基準音や音の方向性が身に付いているか」が効いてくるような気がしています。
「GS-1聴く耳を育てるスピーカー」ってことでしょうか!
続いては、従来の華アンプを庄田氏がチューンしたもの。
すでに何人かには使っていただいているものらしいですが、これは変な歪みもなく自然に広がる音で好印象との判定となりました。
やはり測定器よりも耳で判断して作り込む方が、正解には近づきやすいということのようです。
次に色々な工夫を盛り込んだ華アンプを聴くと、はやり立体的な音像の整合性が取れてない印象。
タイムドメイン的な観点で工夫が必要なようです。
最後は、新作筐体を使った華アンプ。

従来品より一回り大きく、工芸品としてもより味わい深いものになっています。
音はというと悪くはないものの、庄田氏チューンアンプとは違う仕様だそうで、もう一つスッキリしないという印象となりました。
一度純度の高い音を聴いてしまうと、どんどん敷居が高くなってしまうものです。
結局、すでに納品している庄田チューン仕様が、現状では一番良い印象ということで意見が一致しました。

これらのアンプはそれぞれ作り込まれた作品であり、たぶん単独で聴いたらそれぞれに納得できてしまうアンプかと思います。
しかしながら、こうしてGS-1の音が身に染みたユーザーが聴くと、絶対値としての正しい方向が揺るがずに判定され、開発の方向が逸れることがないことを、改めて確認する機会となりました。
GS-1に取り組むということは、絶対値に近い基準を鍛えられることになるのでしょうね。
さて、最後は庄田氏のセラミックスピーカーバリエーションを聴かせていただきました。

素焼き華やより口径の大きなスピーカーユニットを使ったものなど、日々研究を重ねている庄田氏の想いが伝わってきます。
今回のように正しい音基準を体験することで、今後さらに磨きがかかっていくことでしょう。
この先の庄田作品が、より楽しみになりました。
毎度のことならが、あっという間に日が暮れてオフ会はお開きに。
今回T氏が電気自動車での参加で充電計画をしっかり立てないと東京まで帰れないとのことで、早めのお開きとなりました。
電気自動車は自宅近辺では問題なくなりつつあるものの、出先ではいろいろ事情が違うので、使いこなすにはかなり頭を使う必要がありそうですね。
真逆の純ガソリンエンジン+マニュアル車に乗る者には、気が遠くなる世界です。
さて、タイムドメインウーファーの第3号機は、全窯試聴室にお預けしてあり、いろいろな方に試聴していただく予定です。
タイムドメインスピーカー雑司が谷試聴室には、第3号機を踏まえて改修した第2号機がご試聴いただける状態です。
興味のある方、聴いてみたい方は、タイムドメインスピーカー雑司が谷試聴室へお問い合わせください。
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実際どんな音なのか試聴できる「タイムドメインスピーカー雑司が谷試聴室」
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