
Author:ki4_zou
アタラシもの&車好きのテクニカル・ライター。「伝える」と「伝わる」、「わかった喜び」を考えながら、日々テクニカル・コミュニケーション&タイムドメインスピーカーを手にしたチューニング・製品開発に精進しています。

「良感」って聞いた事がない言葉ですよね。
それもそのはず、何しろ勝手に作らせていただいた言葉ですから。
きっかけは、イタリア語の"simpatico"(aは`付)という言葉。
伊日辞書では「いいかんじ」になるのですが、巷で使われている「イー・カ・ン・ジ」とは、ちょっとニュアンスが違います。イタリア人は、見た目の善し悪しだけでなく、内面的な好感や親しみをこめて使っています。そんな言葉と「イー・カ・ン・ジ」を区別して使いたいと思い、「良感」と表現した次第です。
このブログでは、そんな好感や親しみの持てる言葉/話/物/人を取り上げて、人々に本当に役立つ話題や、世の中が朗らかになる話題を書き留めています。昨今殺伐とした社会生活が、少しでも明るくなり、人々が仲良く共生できるようになればと願っています。
※ブログページ内および記事中の商品名・写真には、広告バナーおよびアフィリエイトリンクを含んでいます。
それもそのはず、何しろ勝手に作らせていただいた言葉ですから。
きっかけは、イタリア語の"simpatico"(aは`付)という言葉。
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タイムドメイン社由井啓之氏がONKYOで初めて開発したスピーカー"SL-1"

約50年前はもちろん、今でも画期的な共振を使わないスーパーウーファーで、20cmのスピーカーユニットで38cmのパッシブラジエーターを駆動するというものでした。
ただし、1978年に発売されたこのモデル、現存するものはリペアが必要なものばかり。
そして、これに続く製品が無いのが現状です。

そこで、由井氏がFaceBookに投稿したヒントを元に、パッシブラジエーターではなく、スロット(穴)を使ったスーパーウーファーを試作してみました。
このヒントに関する追加資料がこちら。
「Complete Guide “High-End Audio” second Edition」1998年刊 より引用

スピーカーユニットのバックキャビティが密閉式なのは同じですが、フロントトキャビティは細いスロット(穴)が開いていて、開口部から低音だけが通り抜けられるローパスフィルターとなっています。
また、フロントキャビティには吸音材を貼るような図となっています。

スピーカーユニットは、筒の途中にあり、下側がバックキャビティ、上側がフロントキャビティとなり、ボルトで無段階に位置(容積)を調整できるようにしました。

この試作機に50Hz〜2Hzまでのテスト信号を入れて、一番低い音が判別できる位置にスピーカー位置を調整してあります。
通常のサブウーファーもSL-1もはスピーカーが1台ですが、タイムドメインウーファー試作機は2本のスピーカーで鳴らします。
色を塗って仕上げたのがこちら。

因みに、1本あたりの重さは。。。

980gと約1Kgで仕上がりました。
因みにSL-1はカタログ値で39.8kgと、かなりのヘビー級ですから、試作機はだいぶ扱い易いものとなります。
さてさてその音は、、、
テスト信号を入力すると、信号の通りにユニットが上下に往復しています。
20Hzなら毎秒20回、4Hzなら毎秒4回正確に往復しているのが、目視で確認できます。
そして、音としては、20Hzでも音が鳴りました。
それ以下は音と言えないような音ですが、さらに12Hzくらいまでは信号の鳴り出しと途切れる瞬間が識別可能でした。
実際に、パイプオルガンの音源を鳴らすと。
midTowerトカンテで聴こえてくるようなクリアで速い低音が、さらに低く大きく聴こえてくる感じ。
そして、由井啓之氏がおっしゃるように、全帯域に対して音の質感や奥行き感が豊かになった感じです。
これは、TIMEDOMAIN lightやSHIROKUMA myPod8だけでなく、セラミック華やYoshii9と同時鳴らしでも音域が広がって効果絶大です。
しかしながら、本家SL-1の音と同じなのか?違うのか?
そこで、SL-1が聴ける「全窯 中津川試聴室」を訪問し、実際に音の聴き比べを行ってきました。(試聴の詳細はこちら)
本物のSL-1と聴き比べて結果としては、SL-1とスロット式試作機は少し違う音でした。
80Hz〜20Hzという極低音を共振させないクリアな音で鳴らす点では、両者共通の印象です。
しかし、20Hz以下は全く出ていないSL-1に対して、スロット式試作機は、12Hzくらいまで何か鳴っているのがわかるというのが違いです。
また、SL-1は試聴室のベストなリスニングポジションに対して、SL-1を最適な位置に置いて初めて実力を発揮します。
中津川試聴室では、メインスピーカーから約6m離れたベストポジションにリスニングチェアが配置されていて、その真横約1mのところにSL-1が配置されていました。
スロット式試作機は、左右のメインスピーカーの脇に配置することで、メインのタイムドメインスピーカーと同様に、極低音もスピーカーの間の奥側に音像空間が展開されるので、部屋のどこへ移動しても聴こえ方はあまり変わりません。
タイムドメインスピーカーとは、スロット式試作機の方がさらに相性が良くなる方向と思いました。
この違いはどこから来るのか??
そこで、スロット式試作機とSL-1、一般的なサブウーファーの構造や特徴を整理してみました。

スロット式ウーファーは、SL-1とはちょっと違っていましたが、タイムドメイン(時間軸)的にはより理想に近いウーファーになっているので、今後も時間遅れの無いスロット式サブウーファー=「タイムドメインウーファー」として、改良を続けていきたいと思います。
この試作機「タイムドメインウーファー」を聴いてみたい方は、タイムドメインスピーカー雑司が谷試聴室から試聴をお問い合わせください。
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