良 感 探 訪!
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プロフィール

ki4_zou

Author:ki4_zou
アタラシもの&車好きのテクニカル・ライター。「伝える」と「伝わる」、「わかった喜び」を考えながら、日々テクニカル・コミュニケーション&タイムドメインスピーカーを手にしたチューニング・製品開発に精進しています。

良感ってなに?
「良感」って聞いた事がない言葉ですよね。
それもそのはず、何しろ勝手に作らせていただいた言葉ですから。

きっかけは、イタリア語の"simpatico"(aは`付)という言葉。
伊日辞書では「いいかんじ」になるのですが、巷で使われている「イー・カ・ン・ジ」とは、ちょっとニュアンスが違います。イタリア人は、見た目の善し悪しだけでなく、内面的な好感や親しみをこめて使っています。そんな言葉と「イー・カ・ン・ジ」を区別して使いたいと思い、「良感」と表現した次第です。

このブログでは、そんな好感や親しみの持てる言葉/話/物/人を取り上げて、人々に本当に役立つ話題や、世の中が朗らかになる話題を書き留めています。昨今殺伐とした社会生活が、少しでも明るくなり、人々が仲良く共生できるようになればと願っています。
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耳より情報
自然な音で録れるエノキダケマイク「モバイルタイムドメインマイク Gufo F」


2017/4/18〜21にTOWER RECORD ONLINEでポイント12倍セール開催!!
Windows用音楽再生ソフト「MusicBee」試用記
20190501-musicbee00.png
PCオーディオで音楽再生をする場合、再生ソフトの良し悪しも音質に大きな影響を与えます。

一般にWindowsよりMacOSの方が音が良いとも言われますが、それはOSレベルの話。

確かにMacOSの方が音質に配慮した開発がされていると思いますが、OSである以上、必要な音をミキシングしてスピーカーから出力する前提で設計されており、音質は劣化しています。

音質にこだわるなら、OSの音とのミキシングを排除して再生する音楽再生ソフトの方が音質はよくなります。

そして、OSの音を排除する時点で、Windowsが音が悪いとも限らなくなります。


Windowsでは、Windows VISTA以降、「WASAPIモード」が搭載され、「WASAPI排他モード」を選択できる音楽再生ソフトでは、OSの音で劣化することのない音楽再生が可能です。


長年、このジャンルのソフトとして重用されてきたのが、「foober 2000」というフリーソフト。
20190501-musicbee02.png
様々なプラグインで機能拡張できるのが特徴で、WASAPI排他モードもDSD再生も、プラググイン等の機能拡張+設定で対応可能です。

その代わり、ちょっと設定が難しい。

機能拡張を入れて、パラメータを設定するような操作は、ちょっとプログラマーな雰囲気が漂います。


そこで、別の選択肢として最近話題の音楽再生ソフト「MusicBee」を試してみました。
20190501-musicbee01.png

この「MusicBee」もフリーソフト。

「WASAPI」や「ASIO」に標準で対応しており、「設定」メニューの「プレーヤー」画面で「WASAPI(Exclusive)」を選ぶことで、簡単に「WASAPI排他モード」再生が可能になります。


◆「MusicBee」のインストール
MusicBee」は、下記のサイトから無料でダウンロードができます。
  https://www.getmusicbee.com/downloads/
 
20190501-musicbee22.png

ダウンロードしたファイルを開いて、言語を選択するとインストール完了です。

MusicBee」は、WAV/MP3//FLAC/Ogg Vorbis/WMA形式に対応しています。

ただし、DRM(著作権保護)等の音楽データには対応していないようなので、ダウンロードで入手した音楽データの一部では、再生できない場合もあります。


◆「WASAPI排他モード」の設定

MusicBeeで再生モードに「WASAPI排他モード」を選択するには、「設定」メニューを開き、
20190501-musicbee04.png

「プレーヤー」タブの「出力」で「WASAPI(Exclusive)」を選択し、ウィンドウ下の「適用」ボタンをクリックします。
20190501-musicbee05.png

この設定で再生モードが切り替えられるので、いろいろなモードを切り替えて、聴き比べてみるのも面白いでしょう。


◆機能拡張でAppleの音楽データにも対応!

さて、「MusicBee」は、よくできた音楽再生ソフトですが、iTunesから乗り換えた場合には、「AAC」と「Apple Lossless(ALAC)」に対応していないのが、気になります。

「設定」メニューの「ファイルコンバータ」を見ると、エラーマークがついています。
20190501-musicbee06a.png
20190501-musicbee07a.png

これは、WindowsOSの「ProgramFiles」ー「MusicBee」ー「Cordec」フォルダに該当の機能拡張ファイルが見つからないというエラーになります。

なので、該当のファイルを入手して、このフォルダーにコピーすることで、「AAC」にも、「Apple Lossless(ALAC)」にも対応させることができます。

Apple lossless(ALAC)”.m4a"形式に対応させるには、下記のウェブサイトからファイルを入手します。

 https://ffmpeg.org/download.html

20190501-musicbee15.png

最近のPCならば、画面上の「DOWNLOAD」ボタンをクリックで、ダウンロードが始まります。

32bit版Windowsなどの場合は、画面左下のWindows横「Build」の文字をクリックすると、ダウンロードするバージョンを選ぶことができます。

ダウンロードしたファイルを解凍すると、フォルダにファイルが展開されます。

20190501-musicbee09.png
「ffmepeg 4.1.x~」ー「bin」フォルダ内の「ffmpeg.exe」を

WindowsOSの「ProgramFiles」ー「MusicBee」ー「Cordec」フォルダにコピーしてください。


続いて、AAC形式 “.aac"に対応させるためのファイルを、下記サイトからダウンロードします。
 https://www.videohelp.com/software/Nero-AAC-Codec


20190501-musicbee17.png

画面上側の紛らわしいリンクボタンではなく、

画面左下の「Download Nero AAC Cordec 1.5.4.0 Encoder」をクリックしてダウンロードしてください。

ダウンロードしたファイルを解凍すると、フォルダにファイルが展開されます。
20190501-musicbee10.png
「NeroAACCodec1.5.x~」ー「Win32」フォルダ内の「NeroAacEnc.exe」を

WindowsOSの「ProgramFiles」ー「MusicBee」ー「Cordec」フォルダにコピーしてください。

上記2つのファイルが準備できたら、MusicBeeを一旦終了して、再起動します。

プラグインファイルを認識してAACとApple lossless(ALAC)形式にも対応できるようになります。

「設定」メニューの「ファイルコンバータ」を見ると、エラーマークが消えています。
20190501-musicbee21.png
20190501-musicbee20.png


◆各再生モードの試聴

「MusicBee」の準備ができたところで、実際に試聴をしてみました。
試聴環境は、再生ソフトや設定以外を極力ピュアにした方が、再生ソフトの違いが出るため、USBDACとしてiFi-Audio micro iDSD KIセット、スピーカーはTIMEDOMAIN Lab i-Side SQ-13という構成で試聴しました。

iFi-Audio micro iDSDにはKIセットのインシュレーターと推奨ケーブルを使用し、FilterをBitperfectモード(NOSDAC)に設定することで、後工程の純度を上げ、再生ソフト&モードの違いをわかりやすくしています。

比較音源は、ロストロポービッチのバッハ「無伴奏チェロ」。

これで全てを語れるわけではありませんが、チェロの独奏というシンプルな音の発生源なので、演奏の音色や楽器の響き、演奏者の息遣いから、演奏現場の反響音や余韻がわかりやすい音源です。


まずは、比較対象のWindows Media Playerから。

チェロの演奏に対して、常に付帯音がまとわりついている印象ですね。
再生ソフト内部でのミキシング処理で音が崩れているのか?
変換処理で余韻が膨らんでしまっているのか?
いずれにしろ、本来音源に無い音がくわっている印象です。

続いては、MusicBeeの「DirectSound」で。

Windows Media Player=「DirectSound」なので、違いは再生ソフトの処理のみということになります。
MusicBeeでは、若干付帯音が大人しくなったような気がしますが、基本的にはずっと付帯音がまとわり続ける傾向では、あまり差はありません。


次にMusicBeeの「WASAPI(Exclusive)」で。

WASAPI排他モードにすると、一気に付帯音が無くなり、隠れていた微弱な音や余韻が聴こえてきました。

余韻が響く点では一緒じゃないかと思うかもしれませんが、いつでも機械的に余韻が膨らむのと、演奏の出音の都度、それなりに弱まって消えていく余韻では、余韻の質が全然違います。
余韻の質の違いは、TIMEDOMAIN Lab i-Side SQ-13で聴いてもらえば、すぐにわかるでしょう。

やはりWindowsOS標準の「DirectSound」を通してしまうと、音がかなり変形してしまうようです。


最後に、MusicBeeの「ASIO」で再生してみました。

「ASIO」はUSB DACの方が対応していないと聴くことができませんが、発売から4年経った今でも世界最先端レベルのスペックを誇るiFi-Audio micro iDSDだけあって、ASIO再生にも対応しています。

同じ曲を聴いてみると、それまで気づかなかった奏者の息遣いや、弾き終わりの余韻の長さ、余韻の揺らぎなど、俄然微細な情報量が増えたという印象です。


簡易な比較ではありますが、音の純度の高さという軸でくくると、「WASAPI排他モードにこだわる意味はある」ということと思います。

そして、もしUSB DACが「ASIO」に対応しているなら、是非「ASIO」での再生をお試しください。


なお、このレビューは色付けしないスピーカーであるタイムドメインスピーカーだから分かる部分が多々あります。

もし一般的な箱スピーカーや音色を付加するタイプのスピーカーをお使いの場合、スピーカーで加わる音の量の方が桁違い多いため、差がわかるのは気のせいかもしれません。
タイムドメインスピーカー他、スピーカーの背面の音を排除する構造のスピーカーでは、WASAPI排他モードもASIO再生にもこだわってみてください。


音質云々言う前提として、音の出口の純度が高くないと、上流の機器やソフトウェア、音源の良し悪しはわかりません。
(スピーカーの色付けに合うか合わないかはわかりますが、それで上流を絶対評価するのは危険でしょう。)

またネット上の情報も、実際に聴かずに音の良し悪しを比較することはできないと思います。
(未経験の音を想像で語ってもしかたありません。例えば、一度クリアで速い低音を聴いてしまうと、世の中で言っているいわゆる「重低音」は、上ずってボケた決して低く無い低音という認識になると思います。)

こうした純度の高い再生環境に興味がある方は、是非一度「タイムドメインスピーカー雑司が谷試聴室」をご利用ください。
休日でも事前のご予約でご試聴いただけます。

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タイムドメインスピーカー雑司が谷試聴室
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新方式カートリッジ TopWing青龍・朱雀&Tien TT3の聴き比べ試聴レビュー
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2018年12月9日および22~24日に、「タイムドメインスピーカー+新方式カートリッジ青龍・朱雀で聴くアナログ試聴会」を開催しました。

これに先立ち、12月上旬から新方式カートリッジ「TopWing 青龍」「TopWing 朱雀」および台湾の新進気鋭メーカーTien Audio「TT3+Viroa 10inch」のデモ機を借り受け、タイムドメインスピーカーで比較試聴を行いました。
その結果をお客様のご感想も交えてまとめましたので、ご一読ください。


まずは、新方式カートリッジ「TopWing 青龍」「TopWing 朱雀」。
20190101_SEIRYU_04.jpg
こちらは、開発者でもあり、製造・販売元でもあるTopWing社の佐々木原氏が、直接雑司が谷試聴室へ持ち込んでいただきました。
そして、開発秘話など興味深い話をお聞きでき、使用時のコツや設定などをご伝授いただきました。

新方式カートリッジとは、これまで流通しているMC型でもMM型でもない「コアレス・ストレートフラックス方式」という、新開発の構造を採用しているカートリッジです。
レコード盤の溝の情報を音に変える過程を徹底的に見直した結果、経路を最小限にすることに成功したという、数十年前から温めてきた構想をついに実現したものだそうです。

TopWing青龍が税別75万円、TopWing朱雀が税別100万円と、高価な製品ではありますが、時代をブレークルスーした金字塔になるような製品として、決して高くはないコストパフォーマンスはあるかと思います。

実際に、ヨーロッパやアメリカでは高い評価を得ていて、だいぶたくさん売れたそうです。
また、日本の音楽専門配信サービス「Music Bird」でも採用されたカートリッジです。



20190101_SEIRYU_03.jpg
もう一つはTopWing Cyber GroupのENZO j-Fi LLC.社からお借りしたTien TT3+Viroa 10inch

こちらは、台湾にあるオーディオメーカーTien Audio社のティエン氏が、世界中のレコードプレーヤーの修理を営んできた経験を元に、プレーヤーとして理想の構造をかき集めて実現したプレーヤー&アームです。
プラッター軸に余計な力を加えない3モーター+ゴムベルト駆動や、フローティングプラッター、低トルク駆動、マグネット式のアーム指示など、プレーヤーに詳しい人ほど唸る構造を多数採用しています。

Tien TT3+Viroa10inchは、税別75万円と高価ではありますが、アナログプレーヤーに詳しい人程、コストパフォーマンスの高さに唸る製品です。
国内外でも高い評価を得てたり、オーディオ評論家が思わず自腹購入してしまったコスパの高さが魅力です。


まずは、組み立て。
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TT3の構造は至ってシンプル!

だから、組み立てもそう難しいものではありません。

でも実際に組んでみると、注意ポイントがいろいろありました。

繊細な音を出すプレーヤーなので、正しく組むにはいろいろとコツや知識が必要になりますね。

カッパー・インフィニートでは、TT3用のオリジナルのセッティング・ガイドを制作中。
カッパー・インフィニートでTien TT3やTT5をご購入いただいた方には、このセッティングガイドをお付けする予定です。



さて、完成したTien TT3+Viroa 10inch
20190101_SEIRYU_07.jpg
最初の印象は、これまで何回か製品発表会の場で聴いてきた印象通りの超高解像音!!

その実力は、まさに色付けしないスピーカーであるタイムドメイン Yoshii9 mk2で生かされると思いました。

さて、まずはTopWing青龍にて、いろいろな条件を変えて聴き比べ。


何枚かのレコードで聴き比べましたが、一番わかりやすかったエラ・フィッツジェラルドの「SINGS」を基準にしてみます。
このレコード盤は、1956年発売のverveレーベルのものですが、レコード番号からして1975年に再発売されたUK盤です。

20190101_SEIRYU_16.jpg
まずは、比較対象として、雑司が谷試聴室に常設のプレーヤーaudio-technica AT-PL300で聴いてみます。
と言っても、ノーマルではなく、KI特製のターンテーブルシート「アルトストラト」+10円玉や、インシュレーター「Calma」など、市販そのままとは別次元の最良な状態での比較試聴となります。

また、大前提として、アナログ再生に必須のアイテムである電源フィルター「iFi-Audio iPurifier AC」をシステム全体の電源コンセントに効かせています。

試聴システムは以下の通り
スピーカー: TIMEDOMAIN Yoshii MK2 ジェネローソ
アンプ:   TIMEDOMAIN YA2 またはTIMEDOMAIN TA1000相当
フォノイコライザー: iFi-Audio micro iPhono2 KIセット 
プレーヤー: Tien TT3+Viroa 10inch または audiotechnica AT-PL300
電源フィルター: iFi-Audio iPurifier AC KIセット
ターンテーブルシート: ターンテーブル制振シート”アルトストラト”

20190101_SEIRYU_10.jpg

(1)audio-technica AT-PL300での再生

それなりに改善済みの音なので、エラ・フィッツジェラルドの歌声の暖かさや、歪み感は緩和されていて、これでも十分かと思う音になっています。

(2)Tien TT3&TopWing青龍での再生

20190101_SEIRYU_07.jpg
まず、音のクリアさが全然違います。古いショーケースから取り出したような音ではなく、つい先日録音したかのような曇りの一点もない音というのが印象的です。同じレコード盤から取り出している情報量が格段に違うことは、発表会の箱スピーカーでもわかりましたが、音源に色付けしないタイムドメインスピーカーの方がさらにクリアに生々しく聴くことができると思います。
そして、音数の多さも印象的です。細かい音がよく聴こえてくるので、例えば従来のプレーヤーがビデオテープ画質とすると、青龍&TT3はブルーレイビデオ画質と言った差がありました。
最小限の経路で音を電気信号に変える新方式は、その途中で音がなまったり、ノイズが入りにくいのが開発の狙いであるわけですが、その効果がまさに音質として現れていました。

(3)Tien TT3&TopWing青龍、+ニッティ・グリッティによるクリーニングでの再生

先ごろ雑司が谷試聴室に導入したニッティ・グリッティ2.5Fiは、タイムドメイン社由井啓之氏が以前から推奨していたクリーニングマシンです。何が推奨かというと、そのクリーニング液により、レコード盤プレス時の剥離剤が一番綺麗に取り除けるとのことでした、実際クリーニングしてみると、レトロ感たっぷりの動作音で見た目ではそれほど変わった感じはしませんが。。。
ニッティ・グリッティ
クリーンニングしたレコード盤をTien TT3&TopWing青龍で再生すると。。。。

あら不思議!

エラの歌声が断然生々しく聴こえてきます。
ここまで口を開いて声を出す前の息遣いや、口の中の唾が弾ける音が聴こえたことはありません。

これが60年以上に吹き込まれたレコードの情報量ということでしょう!!

ここまで情報が入っているというのに、今までその上澄みだけ聴いていたということでしょうか?

実際にご来場いただいたお客様の感想は。。。。
「試聴の感想としましては、自然で、柔らかくて、隅々までよく見える音でした。」
「レコードには豊富な情報量が刻まれている、なんとなく知識や情報として知った気になっていましたが、『まさかここまでとは!』という衝撃を問答無用に喰らってしまいました。」
「それは『アナログの方がナチュラルで〜心に沁みる』とかそういう次元などでは到底ないです。今までその情報量を再生出来る機材がなかっただけ、だから聴いたことがなかっただけ、いわゆるレコードっぽい音というのは機器の性能で音がよたっていただけ、ということを知ってしまいました。未来を感じる体験でした。」



(4)Tien TT3&TopWing青龍、+ニッティ・グリッティによるクリーニング+アルトストラトでの再生

(3)の状態に加え、ターンテーブル制振シート「アルトストラト」を敷いてみました。
20190101_SEIRYU_08.jpg
Tien TT3は、プラッターが磁気浮上しているので、アルトストラトの効果はあまりないかと思っていましたが、こうして実際に聴き比べると、生々しい音の角が優しくなり、より生々しさが増すではないですか!!

ちょっと意外な結果でしたが、プレーヤーの足元から入る振動だけでなく、プラッターでレコード盤を駆動する間でも、音の足を引っ張る振動が起きているということかと思います。
ただし、通常アルトストラトは折り目をつけて、レコード盤と密着しにくくしていますが、動的に精度の高いTT3においては、アルトストラトの折り目をなるべく伸ばしてフラットに置くか、ディスクスタビライザーをレコード盤の上において聴く方が良い結果になるかと思います。



さて、次はカートリッジを「TopWing朱雀」に変えての試聴です。
20190101_SEIRYU_11.jpg

この朱雀と青龍の違いは、カートリッジの自重のみ。
コアレス・ストレートフラックス方式の構造は全く同じで、針先も同じ。
しかし、軽くても同じ剛性を実現するために、複数の素材を組み合わせて、剛性をアップしています。
この考え方は、タイムドメインスピーカーの元祖ONKYO GS-1のホーン構造でも採用されていたり、弊社のチューンモデル「light インツイート」でも、同様の極限られたスペースと条件で剛性を上げる手法を取り入れています。


(5)Tien TT3&TopWing朱雀による再生

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(3)の状態からカートリッジのみを朱雀に交換した場合の試聴となります。
青龍では強い音や音数がとても印象的だったのに対し、朱雀では全体的に耳に優しい音になった印象でした。
アルトストラト無しなのに、青龍+アルトストラトの音に近い感じです。

優しい音と言っても、決してボケた音ではありません。高解像を極めてくるとよく起きる現象ですが、高解像度の世界のさらに先の「超解像音」領域に入ると、音数よりもその一つ一つのニュアンスまで表現力が高まって、より自然な当たり前の音に近づいていきます。

当たり前の音なので、耳が構えて聴くことがなくなり、耳に優しいのにさらに一桁〜二桁細かい表現力で、より豊かなニュアンスのみならず、演奏者の間であったり、込める気持ちであったり、演奏会場の広さや雰囲気が伝わるようになります。

カートリッジが軽くなったことで、より細かいところまでの追従性がよくなったということでしょうか?

ただ、もう少し刺激が欲しい人にとっては、かえってTopWing青龍の方が聴き心地がよいかもしれません。

(6)Tien TT3&TopWing朱雀+アルトストラトによる再生

(5)の状態にアルトストラトを加えた場合の試聴です。
アルトストラトを敷いたことにより、優しい音がさらに優しくなる傾向でした。
ただし、その差は青龍の場合と比べて、だいぶ小さいものでした。
これならアルトストラトは無くても良いかもしれませんし、いずれにしろディスクスタビライザーを使用するという方は敷いておいた方が良いかと思います。
ただ、いずれにしろアルトストラトを2枚敷く必要はありませんでした。

(7)Tien TT3&TopWing朱雀+タイムドメインTA1000による再生

(5)の状態でアンプをTA1000に変えた場合の試聴です。
TA1000は、アンプ自体が作る音が極端に少ないアンプです。
このアンプに変えることで、新方式カートリッジにより情報量が増えた音に対して、さらにそのピントが合って、ボケていた周囲の響きまでもがより明瞭に聴こえたり、微細な余韻のディテールに初めて気がついたりと、さらにワンランク上の音となりました。
音数や音量重視派の方にはあまり関係ないかもしれませんが、アコースティックな楽器の演奏を好む方にとっては、伝わる肌感覚はより増えていくと思うので、極楽な再生環境がお楽しみいただけるかと思います。


さて、今回最良のアナログレコード再生環境を求めて、いろいろな組み合わせを試しました。

アコースティックな演奏が好みであれば、TopWing朱雀+Tien TT3+TIMEDOMAIN TA1000アンプYoshii9 MK2ジェネローソという選択が一押しとなりました。

また、もう少しパワーのいる太鼓系重視ならば、TopWing青龍+Tien TT3+TIMEDOMAIN TA1000アンプ+midTowerトカンテという選択が一押しとなりました。

今回取り上げた製品は高価ではありますが、どちらかというと、今お持ちのレコードやCDのコレクション量に対して、その情報量を活かせるか封印するかの対価に対して、見合うかの問題と思います。

20190101_SEIRYU_14.jpg
例えば平均2,000円のレコードを200枚お持ちでしたら合計40万円の音源資産ですが、これが2000枚となると合計400万円の音源資産ということになります。
このうちの半分の情報しか聴けていないなら、200万円分は宝の持ち腐れとも言えます。

さらに一枚あたりの価値が高いものが多かったり、枚数が多くなれば、なおさら封印された価値がもっと大きなものになるでしょう。

折角買い集めたコレクションの価値を味わうための投資として、TopWing青龍+Tien TT3が税別150万円、TopWing朱雀+Tien TT3が税別175万円という価格が見合うかどうか、選択の境目になるかと思います。

是非、好きな音に囲まれた幸せな人生の時間を過ごしていただきたい!

なお、今回(7)の最良状態で再生した音をDSD128(5.6MHz)で録音してありますので、雑司が谷試聴室にご来場いただければ、(1)と(7)の音はご試聴いただけます。

好きなコレクション音源を生かしたい方は、是非タイムドメインスピーカー雑司が谷試聴室でご試聴ください。
只今、お好きなレコード盤をお持ちいただければ、ニッティ・グリッティによるクリーニングによる音の違いもお試しいただけます。(お一人様1枚まで、弊社にてプレーヤーやスピーカー購入した方は複数枚可能)
好きなレコード盤を持って、ご来場ください。

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「タイムドメインスピーカー+新方式カートリッジ青龍・朱雀で聴くアナログ試聴会」を開催!
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この度、新方式カートリッジ「TopWing 青龍」「TopWing 朱雀」および、長年世界の名だたるレコードプレーヤーの修理を通じてレコード再生を知り尽くしたティエン氏開発の「Tien TT3」のデモ機が、Kappa Infinitoタイムドメインスピーカー雑司が谷試聴室にやってくることなりました。

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スピンドルに余計なストレスをかけることのない3モーター駆動や、フローティングプラッターなど、レコード再生の足引っ張る要素を徹底的に排除したのが「Tien TT3」。


TT3_Motor.jpg

その徹底ぶりと、それを実現した価格のコスパの高さは、アナログレコード再生に詳しい人程驚嘆する評判です。
PHILE WEB:ティエンのアナログプレーヤー「TT3」 - 合理性を突き詰め実現したサウンドを聴く (1/2)

そのTT3と相性の良い「TopWing 青龍」「TopWing 朱雀」は、従来のカートリッジとは異なる「コアレス・ストレートフラックス方式」を採用したカートリッジ。
溝の振動を拾って電気信号に変える過程を徹底的に見直し、音のロスやノイズ付加を最小限にした構造です。



その異次元の解像感や純度の高さが、多くのアナログ愛好家から賞賛されている新世代カートリッジです。
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朱雀は、バルセロナのハイファイショーでmaxim calidad(最高品質)賞他、国内外で多数受賞。

AV Watch:トップウイング、100万円の独自方式カートリッジ「朱雀」


Seiryu1_BK.jpg
青龍は、ミュージックペンクラブ賞のオーディオ部門「技術開発」賞他、国内外で多数受賞。

PHILE WEB:トップウイングの新方式カートリッジ「青龍」- 最先端技術でトレースされたサウンドを聴く



この青龍・朱雀とTien TT3の組み合わせは、「これまでのアナログレコード再生がなんだったのか?」という情報量の多さが特長!
その高純度な再生信号を、「何も足さない、何も引かない」タイムドメインスピーカーで聴くことで、その真価を十二分に堪能できることでしょう。

そこで、カッパー・インフィニート 雑司が谷試聴室では、「タイムドメインスピーカーと新方式カートリッジ青龍・朱雀で聴く、アナログ試聴会」を下記日程で開催します。



「タイムドメインスピーカーと新方式カートリッジ青龍・朱雀で聴く、アナログ試聴会」

アナログレコードの情報を余すことなく引き出す、新方式カートリッジ「青龍」「朱雀」+「Tien TT3」の音を、余計な音を加えないタイムドメインスピーカー「TIMEDOMAIN Yoshii9 MK2」で聴く、アナログレコード試聴会!
アナログレコードに記録された音が、高純度な再生システムではどう聞こえるか?、ご愛聴盤に刻まれた真価をご試聴ください。

開催日:2018年12月9日(日)10~16時

    2018年12月22日(土)10~16時
 
    2018年12月23日(祝)10~16時

    2018年12月24日(月)10~16時

場所: タイムドメインスピーカー雑司が谷試聴室 (お問い合わせフォーム
備考: 入場無料

    上記日程は予約不要。

    それ以外の日は試聴可能日時をお問い合わせください。

※試聴したいレコードをお持ちください。お一人様3枚程度までご試聴いただけます。ただし、混雑時はお一人様1枚とさせていただく場合があります。



なお、この度試聴室に導入したレコードクリーナーNitty Gritty model2.5Fiによるクリーニングの前と後との聴き比べもお一人様1枚まで可能です。ご希望の方はお声がけください。
ただし、弊社にてタイムドメインスピーカーやTT3、青龍、朱雀をご購入いただいた方は複数枚のクリーニングのご要望にも対応致します。


アナログレコード再生に興味のある方、長年取り組んでいて納得の行かない方は、高純度再生システムが揃ったこの機会にアナログ再生の真価をご体験ください。

なお、試聴会に参加されて、TT3、青龍、朱雀をご注文いただいた方の特典も検討中です。
詳しくは会場にて。

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NITTY GRITTY model2.5Fiを試聴室に導入!
かねてからタイムドメイン社由井啓之氏が推奨していたレコードクリーニングマシン”NITTY GRITTY”

そのセミオートマティックモデル”model 2.5Fi”をついにタイムドメインスピーカー雑司が谷試聴室に導入しました。

ニッティ・グリッティ model2.5Fi

ニッティ・グリッティはアメリカのレコード用品メーカーで、かつては機能や木の仕上げ違いのモデルがいくつかありました。
現在は、2011年頃発売の”model 1"と”model2.5Fi"の2モデルのみが販売されています。

ベーシックモデルの”model1”は、手動でクリーニングを行うもので定価15万円(税込)くらい。
セミオートマチックモデルの"model2.5Fi”は、レコード盤の回転を電動で行うもので定価25万円(税込)くらいするものです。
値段が値段だけに、なかなか導入するふんぎりがつきませんでしたが、ついにこの度未使用新品を入手することができました。

タイムドメイン社の由井啓之氏が推奨する理由は、いろいろなレコードクリーナーを試した結果、レコードプレス時の剥離剤(原盤からビニール盤を剥がしやすくするための薬剤)が綺麗に取り除けるのが、このクリーナーということでした。

一般的なレコードクリーナーというと、スプレー式だったり、薬剤をつけて拭き取るタイプだったり、超音波で汚れを落とすマシンであったり、様々なタイプがあります。
しかし、
 「剥離剤は溶かさないと落ちない」
 「溶かしても拭いただけだと薬剤がレコード溝に残る」

振動させるだけではダメだし、薬剤で溶かすだけでもダメ!

ということで、両方の要件を満たすのが、バキューム式で剥離剤を解かせるクリーナー液を使用する「NITTY GRITTY」ということになるようです。

のっけから、アナログレコードの奥深さ全開です!

さて、待望の「ニッティ・グリッティ モデル2.5Fi」が届きました。

ニッティ・グリッティ

ハコでかい!

レコードプレーヤーが2段重なったような大きさで、置き場所ピンチ!

ニッティ・グリッティ

箱を開けると、取扱説明書と付属品。

日本輸入代理店「(株)ノア」の正規輸入品なので、日本語説明書が付属しています。

ただし、ネット上では8ozのハーフボトルクリーニング液添付となっていましたが、開けてみると4ozのクォーターボトルでした。
クリーニング液はちょっと寂しいですね。

ニッティ・グリッティ

他の付属品は、クリーニング用ブラシが2種類と、クリーニングの廃液トレイとシンプル。

さて、本体は。。

ニッティ・グリッティ

取り出すと、奥行きがそれほどないので、置き場所は大丈夫のようです。

外観はレトロそのもの。

操作ノブや回転部品など、昭和中期な感じです。

ニッティ・グリッティ

クリーニングマシンの上面には、左からスピンドル&回転台、ベルベットブラシ、キャプスタン(ローラー)、スイッチ、クリーニング液投入口&クリーニング液ポンプがついています。

セミオートマティックということで、回転台が回るものと思いきや、実際にレコード盤を回すのはキャプスタン部分で、レコード縁にキャプスタンのゴムローラーが当たることで回しています。

スイッチは奥側へ倒すとキャプスタンが回転し、手前側に倒すとキャプスタン回転とともにバキュームでクリーニング液を吸い込みます。

このバキュームがまた昭和な掃除機の音、もしくは小中学校の黒板消しを掃除する機械のような音。

懐かしいですが、結構うるさいです。

これは、深夜には使いづらいかもしれません。

まあ、一度剥離剤を取り除いてしまえば、繰り返す必要はないので、昼間に作業すればいいだけの話ですけどね。

ニッティ・グリッティ
さて、試しに一枚クリーニングをしてみましょう。


右側のクリーニング液タンクの投入口キャップを開けて、クリーニング液を入れます。

これがどのくらい入れるものだかがわからない。

ポンプで漕いで、クリーニング液がリップ部に出るまでには、4ozボトルの半分くらい入れることになりました。

ニッティ・グリッティ

クリーニング液のポンプを押すと、リップ部からクリーニング液が出て、レコード盤の下面に液が広がると言う仕掛けです。

説明書によると、2回転で10回くらい押すとのこと。

ニッティ・グリッティ

実際はもう少し押さないと、液が十分回らないような気もしますが、慣れかもしれません。

クリーニングするレコード盤をスピンドルにはめると、こうなります。
ニッティ・グリッティ

これでは、レコード盤がキャプスタンの上に乗って、キャプスタンの回転がうまく伝わりません??
ニッティ・グリッティ

細かい説明は書いてないのですが、キャプスタンのゴムローラーには溝があります。

キャプスタンを手で押すと、容易に右へ動くので、ゴムローラーの溝をレコードの縁にはめると、うまく駆動できました。
ニッティ・グリッティ

この緩さがいいですね〜〜。

スイッチを奥に倒してレコード盤を回しながら、クリーニング液のポンプを何回か押すと、、

ニッティ・グリッティ

見難いですが、レコードの裏面の溝に液が染み込んでいます。

何周かレコードを回したあと、今度はスイッチを手前側に倒すと、バキュームがオンになり、底面のクリーニング液が綺麗に無くなります。説明書では3周回すようにとのこと。

実際にも3周〜4周くらいで綺麗に液がなくなるので、それ以上回す必要はなさそうです。


さて、実際の効果は如何に??

そこで、試聴室の下記の機材で比較試聴をしてみました。

レコードプレーヤー:audio-technica ステレオターンテーブルシステム ブラック AT-PL300 BK
ターンテーブルシート:ターンテーブル制振シート”Altostrato”+十円玉
アンプ:真空管アンプセットiFi-Audio Retro STEREO 50
スピーカー:SHIROKUMA midTower トカンテ
電源フィルター:iFi-Audio iPurifier AC KIセット

※アナログ再生時は、電源に非常に敏感なので、弊社ではiFi-Audio iPurifier ACを必ず使用することを推奨しています。


各再生は、ビデオカメラにモバイルタイムドメインマイク GUFO Fを接続して映像に残し、後で聴き直せるようにしてみました。


ニッティ・グリッティ
まずは、カール・リヒターがパイプオルガンを演奏している「トッカータとフーガ」をクリーニングしてみました。

この盤は、1954年に録音された演奏を、1981年にキングレコードから再販売されたもの。
レコード盤面自体は、多少擦り傷がある程度で、主にはホコリがついている程度の状態の良いものです。


まずは、クリーニング前に試聴。
ニッティ・グリッティ

多少ホコリによるプチプチノイズが気になりました。

そこで、一般的なクリーナー剤&ブラシで拭いてみました。
 

再度試聴すると、プチプチノイズは少なくなりますが、音質には特に変化を感じません。

いよいよニッティ・グリッティでA面だけクリーニング。

ニッティ・グリッティ

ホコリが綺麗に取れてピカピカです。

しかしながら、溝の中がどうなったかは、目視ではわかりません。

改めて試聴すると。。。

おお、いきなり違う。。。。

パイプオルガンの余韻が聞こえてきて、演奏会場のホールの広さ感が一気に増えました。

そして、特に低音側の倍音が豊かになり、パイプオルガンらしい音圧感が出てくるではないですか!

改めてビデオを再生して聴くと、クリーニング前には音階的な音で響きがほとんどな買ったのに対し、クリーニング後では一音一音の余韻が増えていることがわかります。
カール・リヒターの1954年演奏とのことで期待して買ったレコードでしたが、パイプオルガンとしてはしょぼい音しか出ずで、ハズレ盤と思ってあまり聴いていませんでした。

クリーニングでこんなに変わるとはね〜!!

これは評価を誤るところでした!

改めてクリーニングしていないB面を聴いてみると、やはり余韻にブレーキがかかった糞づまり感が否めません。

いや〜、導入してよかった「ニッティ・グリッティ」!

このあと違うジャンルでも、検証をしていこうと思います。



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iFi-Audio製DACの新ファームフェア、5.30Cがリリース
ネイティブ再生を重視しているオーディオメーカー”iFi-Audio”
そのiFi-AudioブランドのDACには、デジタル・フィルターに”BitPerfect」モードを備えていたり、DSDをDSDデータのまま処理しているBurrBrown製のDACチップを採用していたりと、「何も足さない、何も引かない」を理想とするタイムドメインスピーカーと相性の良い製品が多く発売されています。

その中でも、iFi-Audio micro iDSD BLiFi-Audio micro iDAC2 は、今では数少ないNOSDAC再生可能なDACとして貴重な存在となっています。

発売から4年が経過するmicro iDSDですが、2018年3月にリリースされたファームウェアver.5.30によるMQA対応に続いて、2018年11月にリリースされたファームウェアver.5.30Cにより、新開発のデジタルフィルター「GTO(Gibbs Transient Optimised)」に対応しました。

GTO(Gibbs Transient Optimised)とは、デジタルフィルター処理によるプリリンギング(音が出る前から本来ない音が加わる現象)を、人間が感知できる限界以下の0.72ミリ秒に抑えたとのこと。
これにより、プリリンギングで付帯していた音を滲みを感じることのないデジタル・フィルターを実現しました。
iFi-Audio公式ブログより(上段:Non-oversampling Transient response、下段:Organic- Digital Filter AMR DP-777)
5302.jpg

そこで、早速試聴室のmicro iDSDのファームウェアをver.5.30Cにアップデートしてみました。

まずは、アップデートしたいDACをパソコン本体にUSB接続して認識させておきましょう。

アップデーターは、iFi-Audioのダウンロードページから入手できます。

ここでは、Mac版でアップデートしています。
ダウンロードしたファイルを開くと、圧縮ファイルが解凍されてディスクイメージファイルができます。
20181101_ifi_01.png

これをダブルクリック!

すると、たぶんエラー画面が表示されます。

20181101_ifi_02.png

[OK]ボタンを押して解除したら、「システム環境設定」の「セキュリティとプラバシー」を開きます。

20181101_ifi_03.png

そうすると、今起動に失敗したアプリの名前が表示されているので、ファイル名を確認して[このまま開く]ボタンを押すと、アップデートが始まります。
20181101_ifi_04.png


完了すると、「Firmware Upgrade Successful」が表示されて完了です。

20181101_ifi_06.png

ではでは、実際に聴いてみましょう。
主な比較対象は、ファームウェアver.5.20版との違いとなります。

試聴はチェロの豊かな楽器本体の響きや、演奏会場の天井の高さがわかるこの音源。


最新の「GTOフィルター」は「Minimum Phase」モードと置き換えとなります。

一般的なデジタルフィルター「Standard」モードと比べると。。。

??
あまり違いがわからない??

と、ふとランプをみると384kHzモードになっているようです。

よくよくリリースページを読むと、ver5.30以上では、PCMはすべて532.8/384kHzへアップサンプリングされてからデジタルフィルター処理をしているとのこと。。。。

これでは、音の良し悪しはわかりませんね。

タイムドメインスピーカー+NOSDACでは、現場の情報が豊かに聞こえてきますが、アップサンプリングした音楽データはそういった微細な情報がすべて吹き飛んでしまい、NOSもオーバーサンプリングもありません。

最新のGTOフィルターを期待したのですが、意外な結果となりました。


気を取り直して、2Lのハイレゾサンプル音源ページからダウンロードしたPCM352.8kHzの音源で聴き比べ!

20181101_ifi_07.png

フィルターがStandardモードでは、ピントが甘い音なのに対して、

GTOモード(352.8kH再生時はNOSDAC)にすることで、付帯音が大幅に減ってなかなか自然な余韻が残るようになったようです。

改めて旧ファームウェアのMinimum Phaseモードを聴くと、Minimum Phaseモードですら盛大に付帯音が乗っていたことがわかります。

というわけで、「最新のGTOフィルターで聴きたい」「MQA再生がしたい」という方は、是非ver.5.30Cにアップデートしてみてはいかがでしょうか。
デジタルフィルターであっても比較的すっきりとした音でPCMが楽しめると思います。
そして、MQA音源で可聴域より上の音が加わることで増える余韻や楽器らしさを、2LのMQA352.8kHzサンプル音源で聴き比べてみてください。


また、「MQA音源はしばらく関係ないよ」とか、「タイムドメインスピーカーでNOSDAC再生を楽しみたい」という方なら、ファームウェアはver.5.20で止めていた方が良いようです。
PCM再生で余計なアップサンプリングを回避することで、情報を捨てることなく、タイムドメインスピーカーで立体的な音を楽しめるでしょう。

より詳しい話や実際に聴いてみたい方は、タイムドメインスピーカー雑司が谷試聴室にお問い合わせてみてください。





★★★ 追記 ★★★
iFi-Audio製DAC用の最新ファームウェア5.30Cについて、開発者であるトルステン博士の説明が下記ブログに記載されていました。
Music TO GO!:
2018年11月15日:iFI Audio製品の新デジタルフィルターGTOについて(5.3c)

トルステン博士の見解を要約すると、
(1)PCM再生においては、常にGTOフィルターが動作している(フィルター切り替えは無効)
(2)PCM352.8/384kHzでは、GTOフィルターはかからず、フィルターなし(NOS)再生となる。
(3)MQA再生時は、GTOフィルターはかからず、フィルターなし(NOS)再生となる。
(4)DSD再生時は、従来通りデジタルフィルタースイッチが機能する。

試聴してデジタルフィルタースイッチのStandardとMinimum Phaseの違いを感じなかったのは、こういうことだったようですね。
352.8kHzについての感想も、GTOについてではなく、NOSDACの音に対する感想になりますので、訂正致します。


ソースの信号をそのまま処理するiFi-Audioのポリシーが素敵だったのですが、ちょっと方向性が変わってきたのかな?

とりあえずネイティブ再生を重視するなら「ver. 5.20」までにしておくのが無難なようです。
ファームウェアをダウンロードして、戻すことは可能です。

MQA音源を再生したいなら、最新の「5.30C」にアップデートが最良となります。


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