
Author:ki4_zou
アタラシもの&車好きのテクニカル・ライター。「伝える」と「伝わる」、「わかった喜び」を考えながら、日々テクニカル・コミュニケーション&タイムドメインスピーカーを手にしたチューニング・製品開発に精進しています。

「良感」って聞いた事がない言葉ですよね。
それもそのはず、何しろ勝手に作らせていただいた言葉ですから。
きっかけは、イタリア語の"simpatico"(aは`付)という言葉。
伊日辞書では「いいかんじ」になるのですが、巷で使われている「イー・カ・ン・ジ」とは、ちょっとニュアンスが違います。イタリア人は、見た目の善し悪しだけでなく、内面的な好感や親しみをこめて使っています。そんな言葉と「イー・カ・ン・ジ」を区別して使いたいと思い、「良感」と表現した次第です。
このブログでは、そんな好感や親しみの持てる言葉/話/物/人を取り上げて、人々に本当に役立つ話題や、世の中が朗らかになる話題を書き留めています。昨今殺伐とした社会生活が、少しでも明るくなり、人々が仲良く共生できるようになればと願っています。
それもそのはず、何しろ勝手に作らせていただいた言葉ですから。
きっかけは、イタリア語の"simpatico"(aは`付)という言葉。
伊日辞書では「いいかんじ」になるのですが、巷で使われている「イー・カ・ン・ジ」とは、ちょっとニュアンスが違います。イタリア人は、見た目の善し悪しだけでなく、内面的な好感や親しみをこめて使っています。そんな言葉と「イー・カ・ン・ジ」を区別して使いたいと思い、「良感」と表現した次第です。
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真空管アンプを現代の最新技術で仕上げた"iFi-Audio Retro STEREO 50"

従来の真空管アンプよりは格段に扱いやすく、Bluetooth無線接続も、DSDハイレゾ音源も、マルチフォノイコライザーまで搭載しているはいコストパフォーマンスなアンプです。
しかしながら、主要部の真空管ははやりヒーターで温度を上げて動作しているので、真空管の劣化がつきもの。
寿命には限りがあります。
試聴室の"iFi-Audio Retro STEREO 50"も2年以上が経ち、途中で保護回路が働いて音が出なくなったりすることが増えてきました。
その原因としては、やはり真空管が劣化してきているとのこと。
そこで、真空管の交換に挑戦してみました。
"iFi-Audio Retro STEREO 50"に使われている真空管は全部で6本。
iFi-Audioでは、真空管交換用のセットが用意されていました。

中身はこんな感じ。

交換作業用の布手袋も同梱されています。
というのも、真空管のようにガラスが熱くなるものは、脂が付くと寿命が短くなることがあるためです。
素手で触ると手の脂がついてしまうので、必ず手袋を着用して作業しましょう。
その他の油脂もつかないように気をつけてください。
さて、真空管は天板の真下にあります。

マイナーチェンジ後の"iFi-Audio Retro STEREO 50"は、この黒い網が磁石でついているだけなので、簡単に外して交換が可能。
しかし、試聴室のものは、旧型で、足のネジを外して、本体内部を引き出す必要がありました。

4つの足の真ん中にある六角ネジ(4mm)を外し、

フロントパネルを押し込むと、本体内部が後ろへ抜けます。

全体を引き出すと、木のフレームが無くなった状態に。

あとは、布手袋をして、一本ずつ真空管を抜いていきます。
少し硬いですが、基本的には真上に引き抜くだけ。
あまりひねったり、こじったりすると、真空管の端子がまがったり、破損したりしますので、慎重に作業します。
引き抜く力加減が一本わかれば、あとは難しくありません。

全部はずしたら、新しい真空管を1本ずつ嵌めていきます。
真空管の端子が底面に並んでいる中で、1箇所端子のない部分がありますので、それと、ソケット側の穴のない部分を目安に、慎重に差し込んでいきます。
このときも、あまり強い力でこじると破損の原因になりますので、慎重に力を加えて、奥まで差し込んでいきます。
外した真空管はこんな感じ。

ラベルがだいぶ焼けていますね。
小さい方はほとんど変色していませんが、大きい方はインクや紙が劣化してさわると崩れてきます。
さてさて、これで治ったのか?
電源を入れると、まだちょっと不安定なリレー音がしますが、音は途切れません。
レコードにして2枚目のA面を聴くころにはこなれてきて、音が途切れることもリレー音がカチカチなることもなくなりました。
やはり真空管が原因だったようです。
これで、またしばらくは真空管アンプが楽しめそうです。
なお、"iFi-Audio Retro STEREO 50"をお使いの方で、このキットを入手したい場合は、購入した販売店に問い合わせてください。(もし、並行輸入品や国内の保証書が無い場合は、サポートが受けられませんので、ご注意ください。)
アナログレコードでのタイムドメインスピーカー試聴は、「タイムドメインスピーカー雑司が谷試聴室」にて可能です。
試聴希望日時を試聴問い合わせフォームからお問い合わせください。
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従来の真空管アンプよりは格段に扱いやすく、Bluetooth無線接続も、DSDハイレゾ音源も、マルチフォノイコライザーまで搭載しているはいコストパフォーマンスなアンプです。
しかしながら、主要部の真空管ははやりヒーターで温度を上げて動作しているので、真空管の劣化がつきもの。
寿命には限りがあります。
試聴室の"iFi-Audio Retro STEREO 50"も2年以上が経ち、途中で保護回路が働いて音が出なくなったりすることが増えてきました。
その原因としては、やはり真空管が劣化してきているとのこと。
そこで、真空管の交換に挑戦してみました。
"iFi-Audio Retro STEREO 50"に使われている真空管は全部で6本。
iFi-Audioでは、真空管交換用のセットが用意されていました。

中身はこんな感じ。

交換作業用の布手袋も同梱されています。
というのも、真空管のようにガラスが熱くなるものは、脂が付くと寿命が短くなることがあるためです。
素手で触ると手の脂がついてしまうので、必ず手袋を着用して作業しましょう。
その他の油脂もつかないように気をつけてください。
さて、真空管は天板の真下にあります。

マイナーチェンジ後の"iFi-Audio Retro STEREO 50"は、この黒い網が磁石でついているだけなので、簡単に外して交換が可能。
しかし、試聴室のものは、旧型で、足のネジを外して、本体内部を引き出す必要がありました。

4つの足の真ん中にある六角ネジ(4mm)を外し、

フロントパネルを押し込むと、本体内部が後ろへ抜けます。

全体を引き出すと、木のフレームが無くなった状態に。

あとは、布手袋をして、一本ずつ真空管を抜いていきます。
少し硬いですが、基本的には真上に引き抜くだけ。
あまりひねったり、こじったりすると、真空管の端子がまがったり、破損したりしますので、慎重に作業します。
引き抜く力加減が一本わかれば、あとは難しくありません。

全部はずしたら、新しい真空管を1本ずつ嵌めていきます。
真空管の端子が底面に並んでいる中で、1箇所端子のない部分がありますので、それと、ソケット側の穴のない部分を目安に、慎重に差し込んでいきます。
このときも、あまり強い力でこじると破損の原因になりますので、慎重に力を加えて、奥まで差し込んでいきます。
外した真空管はこんな感じ。

ラベルがだいぶ焼けていますね。
小さい方はほとんど変色していませんが、大きい方はインクや紙が劣化してさわると崩れてきます。
さてさて、これで治ったのか?
電源を入れると、まだちょっと不安定なリレー音がしますが、音は途切れません。
レコードにして2枚目のA面を聴くころにはこなれてきて、音が途切れることもリレー音がカチカチなることもなくなりました。
やはり真空管が原因だったようです。
これで、またしばらくは真空管アンプが楽しめそうです。
なお、"iFi-Audio Retro STEREO 50"をお使いの方で、このキットを入手したい場合は、購入した販売店に問い合わせてください。(もし、並行輸入品や国内の保証書が無い場合は、サポートが受けられませんので、ご注意ください。)
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先日、Kappa Infinitoタイムドメインスピーカー雑司が谷試聴室のアナログプレーヤーを買い替えました。
audio-technica AT-PL300 BK


この機種は、ターンテーブルがアルミダイキャスト製なのが、AT-PL30との大きな違いです。

そこで、カッパー・インフィニートオリジナルのターンテーブル制振シート”Altostarato(アルトストラト)"をターンテーブルの違いも含めて再検証してみました。
使用機器は、midTower トカンテ + 真空管アンプiFi-Audio Retro STEREO 50です。
真空管アンプとアナログレコードを聴く前提として、電源フィルターiFi-Audio iPurifier ACも使用しています。

新旧のターンテーブルは、サイズは一緒ですが、重さはプラスチックが約230gに対して、アルミダイキャストは、
約490gと2倍以上重いものです。剛性もアルミ製の方がかっちりしています。
ただし、アルミ製を叩くと若干余韻がなってしまうのが、欠点となります。

タイムドメイン的にはプラスチック製の方が良いとも言われていますが、今回アルミ製ターンテーブルを選んだ理由が、ターンテーブル自体の歪みと回転ムラでした。
ちなみに、プラ製ターンテーブル使用時のカートリッジの動きはこんな感じでした。
アルミダイキャスト製ターンテーブルだとこんな感じ。
いずれも数百円の中古LPレコードですから、レコード盤自体のソリもあるのですが、ターンテーブル自体の歪みで、カートリッジが大きく上下していました。
アルミ製ターンテーブルでは、そんな簡単に反ったりしませんので、レコードのソリのみとなり、狙い通り針の上下動は最小限となりました。
また、33.3rpmが意外に安定していなかった旧型プレーヤーでは、演奏の音程が変わったと感じる程の誤差があり、試聴には不向きと判断した次第です。
実際にAT-PL300の回転を測ると毎分0.1秒の誤差で、旧型の毎分1.5秒前後より大幅に改善されました。
しかしながら、このターンテーブルの音は回避しなければなりません。
そこで、タイムドメイン社由井啓之氏推奨のティッシュ+10円玉を参考に、アルトストラトの使い方で出る違いを比較してみました。
試聴に使ったレコードはエラ・フィッツジェラルドの「Sings」。
Ella Fitzgerald Sings the Rodgers & Hart Song Book [12 inch Analog]

これは、1975年UK盤のようです。
中古で400円くらいだったでしょうか。
発売は1975年ですが、(P)1956となっているので、原盤は1956年のモノラル録音かと思われます。
1956年は、Verveレーベルが立ち上がった当初の作品ということになりますね。
まずは、AT-LP300標準のゴムシートでの試聴。

モノラル盤なのはわかっていますが、どうも音が右と左から聴こえてきます。
一般的なオーディオの2等辺三角の頂点をリスニングポイントとする考え方では、「当然でしょ?」って思うかもしれませんが。。。。。
タイムドメイン的には、何か間違っています。
モノラル録音でも、正しく再生できれば、真ん中の少し奥に立って歌っていると感じるはずですから。
ゴムシートは、根本的にダメという意味がよくわかりました。
次に、ゴムシートをターンテーブルから取り外して、アルトストラトを2枚敷いてみました。

同じ曲をかけると、今度は正面の真ん中から声が聴こえてきます。
イコライザーカーブをRIAAからいろいろ変えてみましたが、どうやらコロンビアカーブが一番人間らしい声に感じます。
ただし、全般的に何か歪んでいるような??
やはり、アルミの音が回避仕切れていないようです。
それでは、由井氏推奨の10円玉を3つアルトストラトの上に乗っけてみます。
これで、ティッシュの上に10円玉と同じような状態になると思います。
アルトストラト2枚なので、だいぶ分厚いティッシュとなりますが。。。

さすが由井氏推奨の対策だけあって、歪み感が取れました。
ただ、なぜかこのパターンだと、イコライザーカーブがコロンビアカーブよりも標準カーブの方がしっくりきます。
そこで、アルトストラト1枚の上に10円玉を3枚置き、さらにその上にアルトストラトを1枚置いてみました。

これで、同じ曲を聴くと。。。
コロンビアカーブにしたときに、一番人間らしさが出ているように聴こえました。
タイムリーに掲載されたPHILE WEBの最新記事「1954年以降はRIAAカーブ」は本当か? ― 「記録」と「聴感」から探るEQカーブの真意を参考にMGMカーブもしくはAESカーブに近い設定(TRE:+1、BASS:+3)にしてみると、、、、
なるほど、このイコライザーカーブとの比較だと、アルトストラト2枚の上に十円玉3枚置きが一番人らしく聴こえてきます。
ちなみに、タイムドメイン的な判断基準は、単に中音がぁ、高音がぁ、ということでなく、
「その歌い手が一番人っぽく声の暖かさが感じられるか?」
「歌い手や演奏家の奥行きや距離感、厚み感など、立体的な整合性が感じられるか?」
を基準としています。
というのは、録音当時の本当の歌声は知る由もなく、途中の録音機やミキシング、カッティングにより色々と(もしくは意図的に)補正されている場合もあるわけで、なかなか1枚1枚本当のところはわからないと思います。
そういう検証を一足飛びにして、結果として一番自然な人間らしい整合性の取れた音をヨシとしています。
さて、ではプラ製ターンテーブルではどうでしょうか?
実は、AT-PL300系では意外に簡単にターンテーブルを交換できます。
ターンテーブルの窓からモーターの軸が見える状態にしたら、ベルトを上から外します。

そうすると、ターンテーブル側にベルトが1周張り付いた状態で取り外すことができます。

このベルトをプラ製ターンテーブルの裏側へ同じように取り付け、ターンテーブルの位置にかぶせてから、窓からモーターの軸に引っ掛けてやれば、ターンテーブル交換完了です。
くれぐれもベルトがねじれた状態にならないように作業してください。
同様に標準のゴムシートを置いて試聴すると。

やはりアルミ製ターンテーブルと同様に、右と左から音が聴こえてきました。
ゴムシートを外してアルトストラトを2枚敷きにすると、

音が正面から聴こえますね。
イコライザーカーブは、MGMカーブ相当が一番しっくりきて、歌声が生き生きして、奥行きも感じられます。
では、さらに10円玉を置くと。。。

それほど差はないようです。
やはり、イコライザーカーブはMGMカーブ相当が一番しっくりきます。
最後に、アルトストラト1枚の上に10円玉3枚、さらにアルトストラトにすると、

これも、アルトストラト2枚敷きだけと、あまり違いがわかりません。
結論としては、、、、
AT-PL30やPionnerモデル、AIWAモデル等プラ製ターンテーブルを搭載している機種では、
>ゴムシートを外し、アルトストラト2枚敷き
AT-PL300等、アルミダイキャスト製ターンテーブルを搭載している機種では、
>ゴムシートを外し、アルトストラト2枚敷きの上に10円玉3枚
というのが、ベストな使い方でした。
アナログレコード本来の音を楽しみたい方は、アルトストラトの活用例として、参考にしてみてください。
なお、古いクラシックやジャズのレコードも、正しい音で聴かなければ、その良さは半分以下しか味わえないでしょう。
と言っても、イコライザーカーブが切り替えられるフォノイコライザーは高価なモデルが多いのが、現状です。
今回の試聴レビューで使用したiFi-Audio Retro STEREO 50は、6種類のイコライザーカーブを切り替えられるフォノイコライザーを内蔵している真空管アンプ。さらにDSD512(22.6MHz)まで対応したDSD DACやBluetooth接続まで対応しているので、割安ではあります。

一番リーズナブルなイコライザカーブを切り替えられるフォノイコライザーは、iFi-Audio micro iPhone 2 KIセットとなります。
クラシックの良録音というと古いレコードや名演シリーズが多くなってくると思いますので、本来の演奏を楽しみならば、正しい音で聴けるフォノイコライザーは必須と思いますので、是非用意することをお勧めします。

なお、アナログレコードでのタイムドメインスピーカー試聴は、「タイムドメインスピーカー雑司が谷試聴室」にて可能です。
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audio-technica AT-PL300 BK
この機種は、ターンテーブルがアルミダイキャスト製なのが、AT-PL30との大きな違いです。

そこで、カッパー・インフィニートオリジナルのターンテーブル制振シート”Altostarato(アルトストラト)"をターンテーブルの違いも含めて再検証してみました。
使用機器は、midTower トカンテ + 真空管アンプiFi-Audio Retro STEREO 50です。
真空管アンプとアナログレコードを聴く前提として、電源フィルターiFi-Audio iPurifier ACも使用しています。

新旧のターンテーブルは、サイズは一緒ですが、重さはプラスチックが約230gに対して、アルミダイキャストは、
約490gと2倍以上重いものです。剛性もアルミ製の方がかっちりしています。
ただし、アルミ製を叩くと若干余韻がなってしまうのが、欠点となります。

タイムドメイン的にはプラスチック製の方が良いとも言われていますが、今回アルミ製ターンテーブルを選んだ理由が、ターンテーブル自体の歪みと回転ムラでした。
ちなみに、プラ製ターンテーブル使用時のカートリッジの動きはこんな感じでした。
アルミダイキャスト製ターンテーブルだとこんな感じ。
いずれも数百円の中古LPレコードですから、レコード盤自体のソリもあるのですが、ターンテーブル自体の歪みで、カートリッジが大きく上下していました。
アルミ製ターンテーブルでは、そんな簡単に反ったりしませんので、レコードのソリのみとなり、狙い通り針の上下動は最小限となりました。
また、33.3rpmが意外に安定していなかった旧型プレーヤーでは、演奏の音程が変わったと感じる程の誤差があり、試聴には不向きと判断した次第です。
実際にAT-PL300の回転を測ると毎分0.1秒の誤差で、旧型の毎分1.5秒前後より大幅に改善されました。
しかしながら、このターンテーブルの音は回避しなければなりません。
そこで、タイムドメイン社由井啓之氏推奨のティッシュ+10円玉を参考に、アルトストラトの使い方で出る違いを比較してみました。
試聴に使ったレコードはエラ・フィッツジェラルドの「Sings」。
Ella Fitzgerald Sings the Rodgers & Hart Song Book [12 inch Analog]

これは、1975年UK盤のようです。
中古で400円くらいだったでしょうか。
発売は1975年ですが、(P)1956となっているので、原盤は1956年のモノラル録音かと思われます。
1956年は、Verveレーベルが立ち上がった当初の作品ということになりますね。
まずは、AT-LP300標準のゴムシートでの試聴。

モノラル盤なのはわかっていますが、どうも音が右と左から聴こえてきます。
一般的なオーディオの2等辺三角の頂点をリスニングポイントとする考え方では、「当然でしょ?」って思うかもしれませんが。。。。。
タイムドメイン的には、何か間違っています。
モノラル録音でも、正しく再生できれば、真ん中の少し奥に立って歌っていると感じるはずですから。
ゴムシートは、根本的にダメという意味がよくわかりました。
次に、ゴムシートをターンテーブルから取り外して、アルトストラトを2枚敷いてみました。

同じ曲をかけると、今度は正面の真ん中から声が聴こえてきます。
イコライザーカーブをRIAAからいろいろ変えてみましたが、どうやらコロンビアカーブが一番人間らしい声に感じます。
ただし、全般的に何か歪んでいるような??
やはり、アルミの音が回避仕切れていないようです。
それでは、由井氏推奨の10円玉を3つアルトストラトの上に乗っけてみます。
これで、ティッシュの上に10円玉と同じような状態になると思います。
アルトストラト2枚なので、だいぶ分厚いティッシュとなりますが。。。

さすが由井氏推奨の対策だけあって、歪み感が取れました。
ただ、なぜかこのパターンだと、イコライザーカーブがコロンビアカーブよりも標準カーブの方がしっくりきます。
そこで、アルトストラト1枚の上に10円玉を3枚置き、さらにその上にアルトストラトを1枚置いてみました。

これで、同じ曲を聴くと。。。
コロンビアカーブにしたときに、一番人間らしさが出ているように聴こえました。
タイムリーに掲載されたPHILE WEBの最新記事「1954年以降はRIAAカーブ」は本当か? ― 「記録」と「聴感」から探るEQカーブの真意を参考にMGMカーブもしくはAESカーブに近い設定(TRE:+1、BASS:+3)にしてみると、、、、
なるほど、このイコライザーカーブとの比較だと、アルトストラト2枚の上に十円玉3枚置きが一番人らしく聴こえてきます。
ちなみに、タイムドメイン的な判断基準は、単に中音がぁ、高音がぁ、ということでなく、
「その歌い手が一番人っぽく声の暖かさが感じられるか?」
「歌い手や演奏家の奥行きや距離感、厚み感など、立体的な整合性が感じられるか?」
を基準としています。
というのは、録音当時の本当の歌声は知る由もなく、途中の録音機やミキシング、カッティングにより色々と(もしくは意図的に)補正されている場合もあるわけで、なかなか1枚1枚本当のところはわからないと思います。
そういう検証を一足飛びにして、結果として一番自然な人間らしい整合性の取れた音をヨシとしています。
さて、ではプラ製ターンテーブルではどうでしょうか?
実は、AT-PL300系では意外に簡単にターンテーブルを交換できます。
ターンテーブルの窓からモーターの軸が見える状態にしたら、ベルトを上から外します。

そうすると、ターンテーブル側にベルトが1周張り付いた状態で取り外すことができます。

このベルトをプラ製ターンテーブルの裏側へ同じように取り付け、ターンテーブルの位置にかぶせてから、窓からモーターの軸に引っ掛けてやれば、ターンテーブル交換完了です。
くれぐれもベルトがねじれた状態にならないように作業してください。
同様に標準のゴムシートを置いて試聴すると。

やはりアルミ製ターンテーブルと同様に、右と左から音が聴こえてきました。
ゴムシートを外してアルトストラトを2枚敷きにすると、

音が正面から聴こえますね。
イコライザーカーブは、MGMカーブ相当が一番しっくりきて、歌声が生き生きして、奥行きも感じられます。
では、さらに10円玉を置くと。。。

それほど差はないようです。
やはり、イコライザーカーブはMGMカーブ相当が一番しっくりきます。
最後に、アルトストラト1枚の上に10円玉3枚、さらにアルトストラトにすると、

これも、アルトストラト2枚敷きだけと、あまり違いがわかりません。
結論としては、、、、
AT-PL30やPionnerモデル、AIWAモデル等プラ製ターンテーブルを搭載している機種では、
>ゴムシートを外し、アルトストラト2枚敷き
AT-PL300等、アルミダイキャスト製ターンテーブルを搭載している機種では、
>ゴムシートを外し、アルトストラト2枚敷きの上に10円玉3枚
というのが、ベストな使い方でした。
アナログレコード本来の音を楽しみたい方は、アルトストラトの活用例として、参考にしてみてください。
なお、古いクラシックやジャズのレコードも、正しい音で聴かなければ、その良さは半分以下しか味わえないでしょう。
と言っても、イコライザーカーブが切り替えられるフォノイコライザーは高価なモデルが多いのが、現状です。
今回の試聴レビューで使用したiFi-Audio Retro STEREO 50は、6種類のイコライザーカーブを切り替えられるフォノイコライザーを内蔵している真空管アンプ。さらにDSD512(22.6MHz)まで対応したDSD DACやBluetooth接続まで対応しているので、割安ではあります。

一番リーズナブルなイコライザカーブを切り替えられるフォノイコライザーは、iFi-Audio micro iPhone 2 KIセットとなります。
クラシックの良録音というと古いレコードや名演シリーズが多くなってくると思いますので、本来の演奏を楽しみならば、正しい音で聴けるフォノイコライザーは必須と思いますので、是非用意することをお勧めします。

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2015年に発売されて好評の携帯音楽プレーヤーPAW 5000の後継機となる"Lotoo PAW 5000 MK2 JP Editon"が2017年11月3日に発売されました。

見た目はほとんど変わりませんが、DACチップがAK4490ENになり、DSD音源にネイティブ対応となったのが、最大の変更点となります。
この度、試聴室にもデモ機を導入しましたので、改めてLotoo PAW 5000 MK2 JP Editon、Lotoo PAW Pico JP Editon、iPhone5S(iOS11.2.5)をタイムドメイン的にと聴き比べた試聴レビューをまとめました。
PAW 5000MK2のパッケージは、ちょっと大きめ。

開封すると、ど真ん中にPAW 5000MK2が鎮座していました。

同梱品は、本体の他、USBケーブル、ホルダー、腕バンド。

Lotooの開発者は、やはりジョギングがお好きなようですね。
さて、立ち上げるとロゴ表示に続いて言語選択画面が表示されます。

ここで、一生懸命〔>>|〕キーを押しても何も起こらず。。。。。。(汗)
どうもPC画面操作の発想をしてしまいますね。
正解はジョグダイヤル中央の〔決定〕キーでした。
「日本語」を選択して、〔決定〕キーをひと押し!

日本語に設定された画面で完了キーではなく、〔決定〕キーをひと押し!

当然といえば当然なのですが、まだプレーヤーは表示されず『SDカードを入れろ」と!

本体底面にあるSDカードスロットに、microSDカードを差し込むと。。。

音楽データからデータベースを作成します。

終わると、「データベース更新完了」画面が表示されるので、〔決定〕キーをひと押しで準備が完了します!

ようやくプレーヤー画面となりました。

なお、写真は64GBのmicroSDカードですが、最大2TBまでのmicroSDカードに対応しているとのこと。
まだ512GBまでしか市販されていない現状ですので、将来性も十分ですね。
さて、今回はLotoo PAW 5000 MK2 JP Editon、Lotoo PAW Pico JP Editon、iPhone5S(iOS11.2.5)を聴き比べてみました。
iPhone5SはSEではないですが、試聴時点で最新のiOS11.2.5となっています。
まずはSoundMAGIC E10Cで試聴してみました。

SoundMAGIC E10Cは、2016年11月発売のヘッドフォンで、比較的色付けが少ない、モニター系のインイヤーヘッドフォンです。
さて、本題のLotoo PAW 5000 MK2 JP Editonの試聴レビューです。
PAW 5000MK2を聴いた第一印象は、Lotooらしいクリアな音!
色付けが少なく音粒が明瞭に聴えてくる傾向です。
この辺は、Lotoo開発者の意図が明瞭に反映されていると思います。
ただ、PAW Picoと比べると、若干明瞭さが落ちる感じ。
やはりディスプレイまで省いたPAW Picoは、極端に余計な音が少ないプレーヤーですね。
では、PAW 5000MK2がボケているのかと思って、iOS11.2.5のミュージックで再生した音を聴くと、奥行きがなくザラザラした音。
PAW 5000MK2の方が、断然クリアな音でした。
Picoとの違いは、Lotoo同士での高レベルの違いと言ったところでしょうか。
PAW 5000MK2はディスプレイがあることで、操作性がよくなり、また同時に音を濁らせる振動発生要素が増えてしまいます。
そこで、ふと台からPAW 5000MK2を持ち上げると、、、、、
変わりますね〜〜。音。
そこで、カッパー・インフィニート特製のインシュレーター”Calma"に乗せてみると、、、、
音に奥行きが感じられ、かつ耳に優しい自然な音に!
PAW 5000MK2もインシュレーター"Calma"を併用すれば、PAW Picoと遜色ないピュアな音となりました。
そこで、Lotoo PAW 5000MK2 KIセットは、Calmaもセットにしました。
さて、具体的な違いを次の音源で解説しましょう。
Lotoo PAW 5000MK2単体+Soundmagic E10Cという組み合わせでは、音数も十分に明瞭で、冒頭のコーラスにかかるリバーブや、アレンジの余韻もよく聴えてきます。
これが、Lotoo PAW Picoもしくは、Lotoo PAW 5000MK2 + インシュレーターでは、音の痛さが減り、宇多田ヒカルさんの息継ぎがより生々しく聞こえるようになりました。
ちなみに、この音源をiOS11のミュージックで聴くと。。。。
そもそも冒頭のコーラスにリバーブがかかっていることに気づきません。
歌声も良く言えば明快ですが、ちょっと平板に角が立った痛い音に聴えます。
iOS11のプレーヤーを有料アプリのKaiserTone Audio Player +HiRes - CyberFort LLCにすると。。。
このKaiserToneは何が良いのかというと、とても豊富なエフェクト機能を、、、、全てオフにできること。
そう、何もしないのがいちばんんです。
このKaiser Toneで聴くと、音の痛さはだいぶ減ります。iOSのプレーヤーは何か音を劣化しているということですね。
ただ冒頭のコーラスのリバーブ感はかなり気にしていないと気づかない程度。
やはりLotooのピュア再生志向設計に一長あるようです。
続いて、タイムドメインスピーカーTIMEDOMAIN light インツイートと組み合わせた場合の試聴レビューです。

各プレーヤーをlight インツイートで聴くと、基本的にSoundmagic E10Cと同じ傾向ですね!
ただ、低音側の膨らみがなくなるので、低音側のより繊細な情報量が俄然増える傾向です。
低音弦本来の音や余韻、楽器の胴鳴りなど、低音を作るスピーカーやヘッドフォンでは聴えません。
これにより、音楽再生の上流側として、Lotoo PAW 5000MK2もPAW Picoもピュア再生を貫いていたことがわかります。
何も足さない何も引かないを理想とするタイムドメインスピーカーとしては、Lotoo社のプレーヤーは相性が良いですね。
では、PAW Picoだけで用が足りるかというと。。。。。
CD音源レベルなら、PAW Picoで十分でしょう。
ただし、32GBメモリと画面が無い操作性に不自由を感じないことが前提ですので、検討の際はポイントとなります。
もしDSD音源も聴きたいとなると、話はかわります。
たとえば、キース・ジャレット「ケルン・コンサート」のDSD音源( http://www.e-onkyo.com/music/album/uml00602557446593/ )をPAW PicoとPAW 5000MK2で聴き比べると。。。。
PAW 5000MK2では、繊細な音の柔らかさを感じる耳に優しい音ですが、PAW Picoでは音粒に強調感があって、繊細な情報が少ない、いわゆる「PCM変換の音」が聴えてきました。
PAW Picoだけ聴いていれば、それなりに十分ではありますが、せっかくDSD音源を購入したのならば、やはりDSDネイティブで聴くべきでしょう。
というわけで、DSD音源も聴きたいという人には、PAW 5000MK2の方が、断然おすすめとなります。
PAW 5000MK2ならば、DSD256(11.2MHz)まで対応しているので、市販のDSD音源はほとんど対応可能です。
PCM音源もDSD音源も最高の音が欲しい人にはLotoo PAW Gold 2という選択もありますが、ピュア再生プレーヤー選びの参考としてご検討ください。
なお、Lotoo PAW 500MK2やPAW Pico、タイムドメインスピーカーは、「タイムドメインスピーカー雑司が谷試聴室」にて、試聴が可能です。
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見た目はほとんど変わりませんが、DACチップがAK4490ENになり、DSD音源にネイティブ対応となったのが、最大の変更点となります。
この度、試聴室にもデモ機を導入しましたので、改めてLotoo PAW 5000 MK2 JP Editon、Lotoo PAW Pico JP Editon、iPhone5S(iOS11.2.5)をタイムドメイン的にと聴き比べた試聴レビューをまとめました。
PAW 5000MK2のパッケージは、ちょっと大きめ。

開封すると、ど真ん中にPAW 5000MK2が鎮座していました。

同梱品は、本体の他、USBケーブル、ホルダー、腕バンド。

Lotooの開発者は、やはりジョギングがお好きなようですね。
さて、立ち上げるとロゴ表示に続いて言語選択画面が表示されます。

ここで、一生懸命〔>>|〕キーを押しても何も起こらず。。。。。。(汗)
どうもPC画面操作の発想をしてしまいますね。
正解はジョグダイヤル中央の〔決定〕キーでした。
「日本語」を選択して、〔決定〕キーをひと押し!

日本語に設定された画面で完了キーではなく、〔決定〕キーをひと押し!

当然といえば当然なのですが、まだプレーヤーは表示されず『SDカードを入れろ」と!

本体底面にあるSDカードスロットに、microSDカードを差し込むと。。。

音楽データからデータベースを作成します。

終わると、「データベース更新完了」画面が表示されるので、〔決定〕キーをひと押しで準備が完了します!

ようやくプレーヤー画面となりました。

なお、写真は64GBのmicroSDカードですが、最大2TBまでのmicroSDカードに対応しているとのこと。
まだ512GBまでしか市販されていない現状ですので、将来性も十分ですね。
さて、今回はLotoo PAW 5000 MK2 JP Editon、Lotoo PAW Pico JP Editon、iPhone5S(iOS11.2.5)を聴き比べてみました。
iPhone5SはSEではないですが、試聴時点で最新のiOS11.2.5となっています。
まずはSoundMAGIC E10Cで試聴してみました。

SoundMAGIC E10Cは、2016年11月発売のヘッドフォンで、比較的色付けが少ない、モニター系のインイヤーヘッドフォンです。
さて、本題のLotoo PAW 5000 MK2 JP Editonの試聴レビューです。
PAW 5000MK2を聴いた第一印象は、Lotooらしいクリアな音!
色付けが少なく音粒が明瞭に聴えてくる傾向です。
この辺は、Lotoo開発者の意図が明瞭に反映されていると思います。
ただ、PAW Picoと比べると、若干明瞭さが落ちる感じ。
やはりディスプレイまで省いたPAW Picoは、極端に余計な音が少ないプレーヤーですね。
では、PAW 5000MK2がボケているのかと思って、iOS11.2.5のミュージックで再生した音を聴くと、奥行きがなくザラザラした音。
PAW 5000MK2の方が、断然クリアな音でした。
Picoとの違いは、Lotoo同士での高レベルの違いと言ったところでしょうか。
PAW 5000MK2はディスプレイがあることで、操作性がよくなり、また同時に音を濁らせる振動発生要素が増えてしまいます。
そこで、ふと台からPAW 5000MK2を持ち上げると、、、、、
変わりますね〜〜。音。
そこで、カッパー・インフィニート特製のインシュレーター”Calma"に乗せてみると、、、、
音に奥行きが感じられ、かつ耳に優しい自然な音に!
PAW 5000MK2もインシュレーター"Calma"を併用すれば、PAW Picoと遜色ないピュアな音となりました。
そこで、Lotoo PAW 5000MK2 KIセットは、Calmaもセットにしました。
さて、具体的な違いを次の音源で解説しましょう。
Lotoo PAW 5000MK2単体+Soundmagic E10Cという組み合わせでは、音数も十分に明瞭で、冒頭のコーラスにかかるリバーブや、アレンジの余韻もよく聴えてきます。
これが、Lotoo PAW Picoもしくは、Lotoo PAW 5000MK2 + インシュレーターでは、音の痛さが減り、宇多田ヒカルさんの息継ぎがより生々しく聞こえるようになりました。
ちなみに、この音源をiOS11のミュージックで聴くと。。。。
そもそも冒頭のコーラスにリバーブがかかっていることに気づきません。
歌声も良く言えば明快ですが、ちょっと平板に角が立った痛い音に聴えます。
iOS11のプレーヤーを有料アプリのKaiserTone Audio Player +HiRes - CyberFort LLCにすると。。。
このKaiserToneは何が良いのかというと、とても豊富なエフェクト機能を、、、、全てオフにできること。
そう、何もしないのがいちばんんです。
このKaiser Toneで聴くと、音の痛さはだいぶ減ります。iOSのプレーヤーは何か音を劣化しているということですね。
ただ冒頭のコーラスのリバーブ感はかなり気にしていないと気づかない程度。
やはりLotooのピュア再生志向設計に一長あるようです。
続いて、タイムドメインスピーカーTIMEDOMAIN light インツイートと組み合わせた場合の試聴レビューです。

各プレーヤーをlight インツイートで聴くと、基本的にSoundmagic E10Cと同じ傾向ですね!
ただ、低音側の膨らみがなくなるので、低音側のより繊細な情報量が俄然増える傾向です。
低音弦本来の音や余韻、楽器の胴鳴りなど、低音を作るスピーカーやヘッドフォンでは聴えません。
これにより、音楽再生の上流側として、Lotoo PAW 5000MK2もPAW Picoもピュア再生を貫いていたことがわかります。
何も足さない何も引かないを理想とするタイムドメインスピーカーとしては、Lotoo社のプレーヤーは相性が良いですね。
では、PAW Picoだけで用が足りるかというと。。。。。
CD音源レベルなら、PAW Picoで十分でしょう。
ただし、32GBメモリと画面が無い操作性に不自由を感じないことが前提ですので、検討の際はポイントとなります。
もしDSD音源も聴きたいとなると、話はかわります。
たとえば、キース・ジャレット「ケルン・コンサート」のDSD音源( http://www.e-onkyo.com/music/album/uml00602557446593/ )をPAW PicoとPAW 5000MK2で聴き比べると。。。。
PAW 5000MK2では、繊細な音の柔らかさを感じる耳に優しい音ですが、PAW Picoでは音粒に強調感があって、繊細な情報が少ない、いわゆる「PCM変換の音」が聴えてきました。
PAW Picoだけ聴いていれば、それなりに十分ではありますが、せっかくDSD音源を購入したのならば、やはりDSDネイティブで聴くべきでしょう。
というわけで、DSD音源も聴きたいという人には、PAW 5000MK2の方が、断然おすすめとなります。
PAW 5000MK2ならば、DSD256(11.2MHz)まで対応しているので、市販のDSD音源はほとんど対応可能です。
PCM音源もDSD音源も最高の音が欲しい人にはLotoo PAW Gold 2という選択もありますが、ピュア再生プレーヤー選びの参考としてご検討ください。
なお、Lotoo PAW 500MK2やPAW Pico、タイムドメインスピーカーは、「タイムドメインスピーカー雑司が谷試聴室」にて、試聴が可能です。
試聴希望日時を試聴問い合わせフォームからお問い合わせください。
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2017年秋に発売されて大人気の携帯音楽プレーヤー"Lotoo PAW Pico JP Editon"

本体の重さが26gという単三電池1本分の軽さで32GBメモリーを内蔵した、携帯性抜群の音楽プレーヤーです。
その肝は、何と言っても割り切りの良さ。
極小の筐体は、ディスプレーを廃して音声案内のみにしたり、
あえてメモリカードではなく、内蔵メモリのみにしたりと、拡張性を割り切っています。
それにより、ノイズ発生源がほとんどないという究極の音楽プレーヤーとなりました。
音楽を聴くという観点で機能をシンプル化するとともに、iPhoneアプリ”Lotoo Pico"により、Bluetooth無線でiPhoneでのディスプレイ&操作を実現しています。

開封すると、付属品はクリップ、腕バンド、USBケーブルとシンプル。
これでも使用シーンの要件をほとんど満たしているので、よく考えられた製品です。

サイズは5cm角より小さいので、ヘッドホンケースにクリップ付きで入ってしまうほど。
これならわざわざ専用ケースは要りませんね。
さて、音の方ですが、まずはSoundMAGIC E10Cで試聴してみました。

SoundMAGIC E10Cは、2016年11月発売のヘッドフォン。
10mm径のダイナミックドライバーを搭載した小型軽量のインイヤーヘッドフォンです。
その特徴は、色付けの少ないこと。
ドンシャリ好きには物足りないと思いますが、音源に含まれている微細な音情報や、機器の良し悪しをチェックするのに色付けのある音では正しい評価ができませんので、こういったヘッドフォンは重宝しています。
このSoundMAGIC E10Cには、実は二つの使い方があります。
軽く耳に差すと、色付けの少ないモニター的な使い方。

ヘッドフォン全体を耳の凹みにしっかり入れる使い方。

耳の密閉度が上がって周辺ノイズが減ると同時に、ヘッドフォンの逃げないので、低音のインパクトがダイレクトに聞こえてきます。
その分、高音が繊細なまま若干低音が厚めの音になるので、より好み人が多くなるかと思います。
ただ、残念ながらSoundMAGIC E10Cは、日本輸入総代理店の方でも在庫わずかとのことですので、カラーバリエーション(チタン、ゴールド、レッド、ブルー、パープル)の有無も含めて在庫の確認をしてください。
まだ発売から1年ちょっとなのにサイクルが早いですね。
さて、本題のLotoo PAW Pico JP Edition の試聴レビューです。
PAW Picoを試聴した印象は、とにかく余計な音が少ないこと!
ザラザラ感がなく、音がくっきりピュアーに聴こえます。
この辺は、普段聴いているものでも慣れてしまうと気づきにくいと思いますが、
ノイズ感が少ない機器を聴くと、「いかに余計な音を聴かされていたか!」ということに気づくでしょう。
バッテリー駆動によりAC電源ノイズが無いことは、他の携帯音楽プレーヤーも一緒です。
一番大きく違う点は、ディスプレイを搭載していないこと!
ディスプレイを駆動するためには、多くの信号線が必要になり、様々な組みわせで電気が流れますので、盛大なノイズ源となります。
それを割り切って無くしたことで、一段上の音質を実現していると思います。
またディスプレイに凝らなく良い分、プログラミングやCPUなども最小限で済みますので、より低ノイズ化が同時に実現できています。
さらに、micro SDカードスロット自体もノイズ源になるとのことで内蔵メモリ化するなど、この徹底した低ノイズ設計は、この価格帯では貴重な存在となっています。
SoundMagic E10Cをモニター的に装着すれば、低音の強調感も少なく、ピュアーな再生環境で音楽情報をたっぷりと楽しめると思います。
一方、SoundMagic E10Cをしっかりと装着して宇多田ヒカルの「Movin'on without you」を聴くと、予想外の低音ビートが聴こえてきます。
ピュアーという意味では癖が付きますが、これはこれでプレーヤーもヘッドフォンもサイズを全く超えた迫力がとても満足感のあると思います。
続いて、タイムドメインスピーカーと組み合わせた場合の試聴レビューです。
まずは、TIMEDOMAIN light インツイートとLotoo PAW Pico JP Editonとの組み合わせ。

PAW Picoをlight インツイートで聴くと、低音の強調感はなく、キレッキレの超解像音!
やはり、低音のビートがでっぱるのはSoundMagic E10Cの音作りだということがわかります。
back numberの「高嶺の花子さん」をlight インツイートで聴くと、バスドラのビートが膨らんだ低音でななく、クリアな低音でしっかり聴こえてきますので、倍音再生重視チューニングのlight インツイートとPAW Picoの組み合わせはなかなか相性は良いようで、極シンプルでピュアを極めた再生環境としてオススメです。
さて、次は、TIMEDOMAIN-Lab i-Side SQ-13とLotoo PAW Picoの組み合わせ。

i-Side SQ-13の方が、よりピュアな超解像音となります。
余計な音がしないと一見音が寂しくなったようにも感じますが、ちょっと耳が慣れると増えた音数一つ一つに繊細な響きや余韻があることに気づきます。
超解像音の世界とは、音数の多い少ないとは桁が違う世界なわけで、こういった余韻や響きが聴こえることで、その楽器らしや、人間らしさを感じながら味わう音楽再生環境です。
全般的に、余計な音がしない良好なPAW Picoですが、気になる点も。
本体のボリュームを動かすと、ときどき音が切れてから音量が変わります。
これはアナログボリュームではないことの現れですが、音質的には絞ると情報が減った感じがしました。
タイムドメインスピーカーで使うときは、PAW Pico側は音量を最大にして、スピーカー側のボリュームで音量調整をすることをオススメします。
また、NOSDACのような上下方向の音像定位は感じませんので、一般的なオーバーサンプリングのデジタルフィルターが入っているようです。
立体音が正確に再生できるタイムドメインスピーカーの本領を堪能したければ、iFi-Audio micro iDSD BL KIセットのようなNOSDACが可能な機器をオススメします。

ちなみに操作は、iPhoneアプリ「Lotoo Pico - Infomedia Digital Technology Co,.Ltd」で行えます。
Android版アプリ「Lotoo Pico」も2018/1/26リリースされました。

色付けた音よりも音源本来の音を楽しみたい方、シンプルな再生環境をお好みの方には、PAW Picoは手軽なプレーヤーと思います。
なお、Lotoo PAW Picoやタイムドメインスピーカーは、「タイムドメインスピーカー雑司が谷試聴室」にて、試聴が可能です。
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本体の重さが26gという単三電池1本分の軽さで32GBメモリーを内蔵した、携帯性抜群の音楽プレーヤーです。
その肝は、何と言っても割り切りの良さ。
極小の筐体は、ディスプレーを廃して音声案内のみにしたり、
あえてメモリカードではなく、内蔵メモリのみにしたりと、拡張性を割り切っています。
それにより、ノイズ発生源がほとんどないという究極の音楽プレーヤーとなりました。
音楽を聴くという観点で機能をシンプル化するとともに、iPhoneアプリ”Lotoo Pico"により、Bluetooth無線でiPhoneでのディスプレイ&操作を実現しています。

開封すると、付属品はクリップ、腕バンド、USBケーブルとシンプル。
これでも使用シーンの要件をほとんど満たしているので、よく考えられた製品です。

サイズは5cm角より小さいので、ヘッドホンケースにクリップ付きで入ってしまうほど。
これならわざわざ専用ケースは要りませんね。
さて、音の方ですが、まずはSoundMAGIC E10Cで試聴してみました。

SoundMAGIC E10Cは、2016年11月発売のヘッドフォン。
10mm径のダイナミックドライバーを搭載した小型軽量のインイヤーヘッドフォンです。
その特徴は、色付けの少ないこと。
ドンシャリ好きには物足りないと思いますが、音源に含まれている微細な音情報や、機器の良し悪しをチェックするのに色付けのある音では正しい評価ができませんので、こういったヘッドフォンは重宝しています。
このSoundMAGIC E10Cには、実は二つの使い方があります。
軽く耳に差すと、色付けの少ないモニター的な使い方。

ヘッドフォン全体を耳の凹みにしっかり入れる使い方。

耳の密閉度が上がって周辺ノイズが減ると同時に、ヘッドフォンの逃げないので、低音のインパクトがダイレクトに聞こえてきます。
その分、高音が繊細なまま若干低音が厚めの音になるので、より好み人が多くなるかと思います。
ただ、残念ながらSoundMAGIC E10Cは、日本輸入総代理店の方でも在庫わずかとのことですので、カラーバリエーション(チタン、ゴールド、レッド、ブルー、パープル)の有無も含めて在庫の確認をしてください。
まだ発売から1年ちょっとなのにサイクルが早いですね。
さて、本題のLotoo PAW Pico JP Edition の試聴レビューです。
PAW Picoを試聴した印象は、とにかく余計な音が少ないこと!
ザラザラ感がなく、音がくっきりピュアーに聴こえます。
この辺は、普段聴いているものでも慣れてしまうと気づきにくいと思いますが、
ノイズ感が少ない機器を聴くと、「いかに余計な音を聴かされていたか!」ということに気づくでしょう。
バッテリー駆動によりAC電源ノイズが無いことは、他の携帯音楽プレーヤーも一緒です。
一番大きく違う点は、ディスプレイを搭載していないこと!
ディスプレイを駆動するためには、多くの信号線が必要になり、様々な組みわせで電気が流れますので、盛大なノイズ源となります。
それを割り切って無くしたことで、一段上の音質を実現していると思います。
またディスプレイに凝らなく良い分、プログラミングやCPUなども最小限で済みますので、より低ノイズ化が同時に実現できています。
さらに、micro SDカードスロット自体もノイズ源になるとのことで内蔵メモリ化するなど、この徹底した低ノイズ設計は、この価格帯では貴重な存在となっています。
SoundMagic E10Cをモニター的に装着すれば、低音の強調感も少なく、ピュアーな再生環境で音楽情報をたっぷりと楽しめると思います。
一方、SoundMagic E10Cをしっかりと装着して宇多田ヒカルの「Movin'on without you」を聴くと、予想外の低音ビートが聴こえてきます。
ピュアーという意味では癖が付きますが、これはこれでプレーヤーもヘッドフォンもサイズを全く超えた迫力がとても満足感のあると思います。
続いて、タイムドメインスピーカーと組み合わせた場合の試聴レビューです。
まずは、TIMEDOMAIN light インツイートとLotoo PAW Pico JP Editonとの組み合わせ。

PAW Picoをlight インツイートで聴くと、低音の強調感はなく、キレッキレの超解像音!
やはり、低音のビートがでっぱるのはSoundMagic E10Cの音作りだということがわかります。
back numberの「高嶺の花子さん」をlight インツイートで聴くと、バスドラのビートが膨らんだ低音でななく、クリアな低音でしっかり聴こえてきますので、倍音再生重視チューニングのlight インツイートとPAW Picoの組み合わせはなかなか相性は良いようで、極シンプルでピュアを極めた再生環境としてオススメです。
さて、次は、TIMEDOMAIN-Lab i-Side SQ-13とLotoo PAW Picoの組み合わせ。

i-Side SQ-13の方が、よりピュアな超解像音となります。
余計な音がしないと一見音が寂しくなったようにも感じますが、ちょっと耳が慣れると増えた音数一つ一つに繊細な響きや余韻があることに気づきます。
超解像音の世界とは、音数の多い少ないとは桁が違う世界なわけで、こういった余韻や響きが聴こえることで、その楽器らしや、人間らしさを感じながら味わう音楽再生環境です。
全般的に、余計な音がしない良好なPAW Picoですが、気になる点も。
本体のボリュームを動かすと、ときどき音が切れてから音量が変わります。
これはアナログボリュームではないことの現れですが、音質的には絞ると情報が減った感じがしました。
タイムドメインスピーカーで使うときは、PAW Pico側は音量を最大にして、スピーカー側のボリュームで音量調整をすることをオススメします。
また、NOSDACのような上下方向の音像定位は感じませんので、一般的なオーバーサンプリングのデジタルフィルターが入っているようです。
立体音が正確に再生できるタイムドメインスピーカーの本領を堪能したければ、iFi-Audio micro iDSD BL KIセットのようなNOSDACが可能な機器をオススメします。

ちなみに操作は、iPhoneアプリ「Lotoo Pico - Infomedia Digital Technology Co,.Ltd」で行えます。
Android版アプリ「Lotoo Pico」も2018/1/26リリースされました。

色付けた音よりも音源本来の音を楽しみたい方、シンプルな再生環境をお好みの方には、PAW Picoは手軽なプレーヤーと思います。
なお、Lotoo PAW Picoやタイムドメインスピーカーは、「タイムドメインスピーカー雑司が谷試聴室」にて、試聴が可能です。
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「タイムドメインスピーカー雑司が谷試聴室」では、これまでタイムドメイン社由井社長推奨の「オーディオテクニカのAT-PL30」というレコードプレーヤーを使ってきました。

ただ、これは中古品で製造からは15年以上経ったものでした。
最近、回転数が早い問題が出てきて調整したものの、安定せずについに動かなくなってしまいました。
また、プラッター(回転盤)の歪みや不安定さが気になっているところでした。
そこで、次期レコードプレーヤーの検討を開始!
これまで聴いた中で明確に良いのは、Tien Audio TT3 + TopWing カートリッジ 青龍なのわかっているのですが、、、

これは、合計140万円を超えるプレーヤー&カートリッジ。
高額ではありますが、その粋を詰め込んだコストパフォーマンスに、オーディオ評論家の野村ケンジさんも、たまらず自宅に導入されたレコードプレーヤーでもあります。
AV Watch:【プレイバック2017】気づけばトーンアームやラックまで、これぞアナログレコードの泥沼!? by 野村ケンジ-
情報量が多いと言われているレコード再生で、桁違いの情報量を引き出すプレーヤー&カートリッジなのが、最大の魅力。
ただ、現状では置き場が奥行き34cmの棚しかなく、到底140万円を置くには不釣り合いな環境です。
この特上機は将来の目標として、とりあえず棚に乗ることを優先した良音プレーヤー選びを考えます。
これまでAT-LP30を使い続けてきた肝は、カートリッジ周りの軽さ!
特に、歪みのあり、レコード盤の歪みも抑えられないAT-PL30では、溝に軽くついていけることが重要なようです。
そこでまず目に止まったのが、Project ESSENTIAL III


ベルトドライブのプレーヤーには、極軽量のOrtofon OM10(MM)カートリッジが標準搭載されています。
適合カートリッジ自重が3.0g~5.5gと、そもそも軽量なものしか付かない仕様です。
音的には試してみたいですね。
もう一つは、SPEC AP-30
。


こちらは、AT-PL30と同じ、ATN3600Lカートリッジを採用し、ダイレクトドライブ・ブラシレスDCモーター搭載に加えて±10%の回転速度調整が付いているところが魅力。また、78回転のSPにも対応しています。
速度調整重視なら万全なモデルです。
これも音を試してみたいですね。
でも、結局選択したのは、audio-technica AT-PL300 BK
というAT-PL30の後継機。


この系統は、もともとAIWAのOEMで、DENONやPionner、SONYからも同じ筐体の仕様違いが発売されていました。
カートリッジもVM式で同じもののようです。
現在ではPionner PL-J2500がほぼAT-PL30そのままのプラスチック製プラッター機。
DENON DP-29F-K
が、アルミ製プラッターのAT-PL300と似ている仕様。


しかしながら、マニュアルのアップ/ダウン機能が省略されていて、オート専用なのがネックです。
結局、アルミ製プラッターでマニュアルアップ/ダウン機能も付く、audio-technica AT-PL300 BK
ということになりました。
実際に到着したAT-PL300 BK

プラッターを測ってみたら、AT-PL30のプラスチック製プラッターが丁度200gなのに対して、AT-PL300のアルミ製プラッターは490gと約2.5倍の重さがあります。
その分、慣性重量が大きくなりますので、ベルトドライブに加えてさらに回転ムラが少なくなる方向と思われます。
ベルトは当然新品が付いてくるわけですが、しなやかですね。
というかAT-PL30のベルトはとっくに交換時期を過ぎていたようです。
でも、滑って遅くなるのではなく、回転が早めなのが問題だったわけで、ベルトが滑っていたわけでもないのが不思議!
さて、回転を実測してみました。

使ったのは、オーディオ機器メーカーで定評のあるFEDLIXさんが作成したストロボパターンと、iPhoneアプリ「ストロボライト・タコメーター」。
そう、今時インバーターでもLEDでもない明かりが無いのですが、iPhoneのライトを使えて便利な時代です。
AT-PL300は、ネットだと、33 1/3回転では少し早め、45回転はほぼ正確との書き込みが多いですが、届いたAT-PL300を測定すると、33 1/3回転ではほぼぴったり、45回転はちょっと早めでした。
基本的にLPしかないので、33 1/3回転がほぼぴったりなのはラッキーな個体でした。
実際に33 1/3回転のタイムを実測すると、59秒91とほぼ目視測定の誤差範囲。
これで、課題の一つは克服できました。
さて、AT-PL300も万全ではありません。
それは由井社長が指摘しているアルミ製プラッターの音。
そこは、ティッシュを敷いてという対処方法ですが、Kappa Infinitoオリジナルのターンテーブル制振シート”Altostrato”で対応しました。

これでほぼ満足ではありますが、Kappa Infinitoオリジナルのインシュレーター"Calma”でプレーヤーを浮かせると、奥行き方向がより自然になり、さらに満足な音となりました。

アナログ再生は実に敏感ですね。
そういえば、もう一つアナログ再生で必須となりつつあるのが、iFi-Audio iPurifier AC!
真空管アンプやアナログプレーヤーの少し詰まったような音は、決してレトロな音ではありません。
電源ノイズにより紗がかかっているだけで、電源ノイズ対策でストレスのない音が楽しめます。
真空管アンプやアナログプレーヤーは、iPurifier DCを通せないのが難点でしたが、iPurifier ACの登場で手軽に電源対策ができるようになりました。
やっと、復旧したタイムドメインスピーカー雑司が谷試聴室のアナログ再生環境。
以前よりも回転精度がよくなって、よりアナログレコードの試聴環境がよくなったと思います。
アナログレコード+タイムドメインスピーカーの音を聴いてみたい方は、こちらの試聴問い合わせフォームからお問い合わせください。
空いていれば休日や夜も21時くらいまで試聴が可能です。平日の不在日もありますので、必ず事前に試聴可能日時をご確認ください。
ストレスフリーの音楽再生環境をご自宅でお楽しみいただけたらと思います。
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たった2本のスピーカーで、立体的な音を再現できるタイムドメイン!
それは実際どんな音なのか?
タイムドメインスピーカー&チューニングモデルの試聴室!
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ただ、これは中古品で製造からは15年以上経ったものでした。
最近、回転数が早い問題が出てきて調整したものの、安定せずについに動かなくなってしまいました。
また、プラッター(回転盤)の歪みや不安定さが気になっているところでした。
そこで、次期レコードプレーヤーの検討を開始!
これまで聴いた中で明確に良いのは、Tien Audio TT3 + TopWing カートリッジ 青龍なのわかっているのですが、、、

これは、合計140万円を超えるプレーヤー&カートリッジ。
高額ではありますが、その粋を詰め込んだコストパフォーマンスに、オーディオ評論家の野村ケンジさんも、たまらず自宅に導入されたレコードプレーヤーでもあります。
AV Watch:【プレイバック2017】気づけばトーンアームやラックまで、これぞアナログレコードの泥沼!? by 野村ケンジ-
情報量が多いと言われているレコード再生で、桁違いの情報量を引き出すプレーヤー&カートリッジなのが、最大の魅力。
ただ、現状では置き場が奥行き34cmの棚しかなく、到底140万円を置くには不釣り合いな環境です。
この特上機は将来の目標として、とりあえず棚に乗ることを優先した良音プレーヤー選びを考えます。
これまでAT-LP30を使い続けてきた肝は、カートリッジ周りの軽さ!
特に、歪みのあり、レコード盤の歪みも抑えられないAT-PL30では、溝に軽くついていけることが重要なようです。
そこでまず目に止まったのが、Project ESSENTIAL III
ベルトドライブのプレーヤーには、極軽量のOrtofon OM10(MM)カートリッジが標準搭載されています。
適合カートリッジ自重が3.0g~5.5gと、そもそも軽量なものしか付かない仕様です。
音的には試してみたいですね。
もう一つは、SPEC AP-30
こちらは、AT-PL30と同じ、ATN3600Lカートリッジを採用し、ダイレクトドライブ・ブラシレスDCモーター搭載に加えて±10%の回転速度調整が付いているところが魅力。また、78回転のSPにも対応しています。
速度調整重視なら万全なモデルです。
これも音を試してみたいですね。
でも、結局選択したのは、audio-technica AT-PL300 BK
この系統は、もともとAIWAのOEMで、DENONやPionner、SONYからも同じ筐体の仕様違いが発売されていました。
カートリッジもVM式で同じもののようです。
現在ではPionner PL-J2500がほぼAT-PL30そのままのプラスチック製プラッター機。
DENON DP-29F-K
しかしながら、マニュアルのアップ/ダウン機能が省略されていて、オート専用なのがネックです。
結局、アルミ製プラッターでマニュアルアップ/ダウン機能も付く、audio-technica AT-PL300 BK
実際に到着したAT-PL300 BK

プラッターを測ってみたら、AT-PL30のプラスチック製プラッターが丁度200gなのに対して、AT-PL300のアルミ製プラッターは490gと約2.5倍の重さがあります。
その分、慣性重量が大きくなりますので、ベルトドライブに加えてさらに回転ムラが少なくなる方向と思われます。
ベルトは当然新品が付いてくるわけですが、しなやかですね。
というかAT-PL30のベルトはとっくに交換時期を過ぎていたようです。
でも、滑って遅くなるのではなく、回転が早めなのが問題だったわけで、ベルトが滑っていたわけでもないのが不思議!
さて、回転を実測してみました。

使ったのは、オーディオ機器メーカーで定評のあるFEDLIXさんが作成したストロボパターンと、iPhoneアプリ「ストロボライト・タコメーター」。
そう、今時インバーターでもLEDでもない明かりが無いのですが、iPhoneのライトを使えて便利な時代です。
AT-PL300は、ネットだと、33 1/3回転では少し早め、45回転はほぼ正確との書き込みが多いですが、届いたAT-PL300を測定すると、33 1/3回転ではほぼぴったり、45回転はちょっと早めでした。
基本的にLPしかないので、33 1/3回転がほぼぴったりなのはラッキーな個体でした。
実際に33 1/3回転のタイムを実測すると、59秒91とほぼ目視測定の誤差範囲。
これで、課題の一つは克服できました。
さて、AT-PL300も万全ではありません。
それは由井社長が指摘しているアルミ製プラッターの音。
そこは、ティッシュを敷いてという対処方法ですが、Kappa Infinitoオリジナルのターンテーブル制振シート”Altostrato”で対応しました。

これでほぼ満足ではありますが、Kappa Infinitoオリジナルのインシュレーター"Calma”でプレーヤーを浮かせると、奥行き方向がより自然になり、さらに満足な音となりました。

アナログ再生は実に敏感ですね。
そういえば、もう一つアナログ再生で必須となりつつあるのが、iFi-Audio iPurifier AC!
真空管アンプやアナログプレーヤーの少し詰まったような音は、決してレトロな音ではありません。
電源ノイズにより紗がかかっているだけで、電源ノイズ対策でストレスのない音が楽しめます。
真空管アンプやアナログプレーヤーは、iPurifier DCを通せないのが難点でしたが、iPurifier ACの登場で手軽に電源対策ができるようになりました。
やっと、復旧したタイムドメインスピーカー雑司が谷試聴室のアナログ再生環境。
以前よりも回転精度がよくなって、よりアナログレコードの試聴環境がよくなったと思います。
アナログレコード+タイムドメインスピーカーの音を聴いてみたい方は、こちらの試聴問い合わせフォームからお問い合わせください。
空いていれば休日や夜も21時くらいまで試聴が可能です。平日の不在日もありますので、必ず事前に試聴可能日時をご確認ください。
ストレスフリーの音楽再生環境をご自宅でお楽しみいただけたらと思います。
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たった2本のスピーカーで、立体的な音を再現できるタイムドメイン!
それは実際どんな音なのか?
タイムドメインスピーカー&チューニングモデルの試聴室!
「タイムドメインスピーカー雑司が谷試聴室」
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